2年ほど前、台湾で、テーラワーダ(原始仏教)の在家信者(浄人、カピヤ)協会が設立されました。 主な目的は <出家比丘の227条戒律を学び、比丘に接する時、失礼のない様にする事>と <比丘に間違いがあった時に、諌める役割を果たす事>です。 もう40年前のことですが、私が、タイの森林寺院に通っていた時、こんなことがありました。 某森林寺院の住職さんが、お寺を拡張する事を思い立ちました。 そこで私に、 <目の前に見えている、あの山を買いたいのだけれど、協力してもらえないか?> とのお話。 タイは日本より物価が安い(為替マジックですけど)ので、日本で散財するくらいなら、タイの田舎の山を買う事に協力して上げ様と思い、OKの返事をしました。 ところがところが、お寺の出納係の女性のカピヤが、この話を聞いて、曰く 〘ウチの住職さんはまだ若い。実績も無い。お寺を拡張するのは、100年早い。山を買う話は無かったことにしてください。比丘を甘やかしてはいけません〙 私はびっくりすると同時に在家信者の、比丘におもねない心意気に、大変感動を覚えました。 山を買う為に準備したお金、どうしたか、つて?貧困家庭の子供たちに奨学金を支給する子供財団に、全額寄付しました(個人基金にしてあるので、今もそこから、私名義の資金で、子供達への支援、継続中)。 件のカピヤさん(と住職さん)は、財団の関係者でもあり、カピヤさんは、私の決断を、とっても喜んでくれました。 身の丈に合ったお布施はOKですが、お布施で家庭崩壊など、あってはならないです(山上事件)。 追記;お布施は物惜しみの心を治すのに、良い方法ですが、それより尚重要なのが、サマタと観の修行です。サヤレー。iPhoneにて入力。