南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

超能力について

2000年前、キリストは、何人かの病人(ハンセン病、足萎え)を、〘悪魔よ、去れ!〙といいながら、癒す……即ち病気を治したと、聖書に書かれています。                 超能力に関する仏教の立場は、超能力を他人に披露するのは、恥ずかしい事であるから、(たとえその様な能力に恵まれた者であっても)超能力を公にするのは止めなさい、と言うもの。            ある日、仏陀が川の岸辺まで来ると、婆羅門が一人、修行に余念がありません。修行が成功して、身体が浮く様になつたら、浮いたまま、向こう岸に渡りたい、のだとか。        仏陀曰く〘船頭にお金を払えば、船に乗って、今日にも向こう岸に渡れるのに、何と無駄な人生を……〙。                 インドの婆羅門教(現代のヒンズー教)は、第三の目等、チャクラを開発すると、超能力が得られる、と言います。仏教では、脳の芯の当たり=松果垂体当たり(のエネルギー)を開発すると、超能力が得られる、と言います。              しかし、仏教で一番大切な事は、サマタとヴィッパサナ―の修行をして、素粒子クオークの無常、苦、無我を観察することです。        この修行は、心眼による<心身に関する16種類の観察>と関係がありますが、超能力の開発とは関係ありません。サヤレ―。iPhone入力。              追加:キリストが〘悪魔よ去れ!〙と言ったのは、外部にある悪魔のことではなく、病人の心の中に巣食う悪魔、即ち、潜在意識の中に潜む所の、極端に病的な、自己卑下や自罰心等の事だと思います。               仏教では、病気を治すには、七覚支を修行します。なぜ七覚支で病気が治るのか、皆様、是非研究してみて下さい。