南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

原始仏教(パ―リ仏教)と大乗仏教

現代の仏教は、東南アジアで信奉されている原始仏教(パ―リ仏教、テ―ラワ―ダ)と、中国、台湾、韓国、日本で信奉されている大乗仏教があります。                  歴史的、学問的には、大乗仏教経典は、ゴ―タマ仏陀涅槃後500年に出現したものであるとのこと……この見解は、主に東京大学インド哲学の研究者によって確定された模様です。       勿論、新しい経典故に、全て間違っている、齟齬が多い、信頼出来ない、というのは言い過ぎですが、パオ森林寺院に修行に来る台湾の僧侶の話では、                  〘大乗仏教は、ゴ―タマ仏陀涅槃後の、後世に成立して、新しい分、ゴ―タマ仏陀の教えが漏れている。特に、サマタ・ヴィパサナの修行方法が、抜け落ちているのが、痛い〙といいます。              また、大乗仏教は、菩薩道を尊び、菩薩行を強調しますから、四聖諦、無常、苦、無我の教えを言わなくなる様です。            原始仏教=パ―リ仏教=テ―ラワ―ダでは、菩薩道も大事ですが、それも己が、いずれは阿羅漢になるための、手段のひとつでもあるので、阿羅漢になるために修行に頑張る事と、菩薩行によって、苦海にあえぐ法友を救うことは、一枚の紙の裏と表の関係にある。と考えます。       大乗仏教の様には、菩薩道だけを強調しない、という訳です。               簡単ですが、原始仏教大乗仏教の違いを、書いて見ました。サヤレ―。iPhone入力。