翻訳(中→日)<実用アビダルマ>(7ー39)(私家版)
悲の特徴は、他人の苦痛を取り払ってやりたい、という欲望である。例えば、友人の子供が、事故に遭って死亡したとする。彼は非常に辛くて、あなたの所へ来て、悲しみを訴える。あなたは、悲心が生じて、彼の苦痛を取り払ってやりたい、と思い、彼に対して、仏法を解説した。<これは子供自身の業なのです。彼は呼ばれなくてもやって来て、お願いせずとも、去って行った。彼の破壊業が熟したのが原因なのですから、あなたは悲しまなくてもよいのです>。(緬甸パオ森林僧院ヤンゴン分院所属Pannyaーadhika サヤレー/般若精舎)