南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(7ー49)(私家版)

しかし、彼は、苦難の中の有情の、その拠り所のない様をみて、非常に強い悲心を起こした。そのため、阿羅漢になることを拒絶したのである。この種の悲心は、通常の悲心ではなく、これは Mahakaruuna(大悲心)なのである!未だ阿羅漢を証する前であるならば、(人は)菩薩道を修することかできる。しかし、ひとたび、阿羅漢を証してしまえば、大きいものから、小さいものへ回帰する事はできない。というのも、輪廻の根本ーー無明と愛欲ーーが、阿羅漢道によって徹底的に断じ除かれるが故に。