南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(8ー4)(私家版)

無痴はまた慧根または智慧と言う。      この智慧と言うものは、いくつかの、異なるレベルのものがある。         例えば、因果応報を信じる智慧;     経典を、理解する智慧;         善悪を分別する智慧;         無常、苦、無我を徹底的に知る智慧;  四聖諦を徹底的に知る智慧。        一切の有為法は、みな、生滅しているものである。                 我々の五蘊もまた生滅して無常である。我々がそのことを知らないでいるのは、無明が、究極の真実の法の本質……即ち、五蘊の生滅の本質を覆い隠しているからである。                  (このことから)無明が生起するとき、智慧は生起出来なくなる事(が分かる)。   無明が取り払われ、智慧が顕現した後であれば、五蘊の生滅の法ーー無常、苦、無我を、徹底的に知る事ができる。       光明が生起するとき、暗黒は消失する。  文責:Pannyaーadhika Sayalay(緬甸パオ森林僧院ヤンゴン分院所属/般若精舎)