南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(9ー3)(私家版)

慳の生起は、他人と財物を分け合う事に、我慢が出来ない時、生じるものである。嫉・慳の所縁は、同じものではない。   前者は他人の成功で、後者は己の成功である。                    故に、両者が同時に生起する事はなく、それぞれ個別に生起する。過去になした悪業と、未だ成さない善業に対して後悔するとき、悪作(の心)が生起する。       ただ、時々に、たまたまに生起するということは、それらは、因と縁があって初めて生起する、ということである。        因と縁のない時、それらは生起しない。我々は、24時間ずっと他人を嫉妬し続けているわけではないが故に、それらはたまたまに生起するのだ、と言う。