昨日、なかち様よりコメントを頂きました………【<実用アビダンマ>(9ー11)下部コメント欄に公開済み】。。。 それに対しまして、すでにメールにてご本人様宛回答しましたが、他の方のご参考になる様、蛇足ながら回答をここに追加します。。。 パオ・メソッドで、基本となるのは安般念です。。。 仏陀の教えた瞑想の対象(業処)は40種あり、本来はどれから取り組んでもよいのですが、日本で一人で修行されるなら、やはり安般念から入るのが良いと思います。。。 すでにご存と思いますが、安般念は、己の吐く息吸う息を目を瞑ったまま、観察するものです(常に、息に気がついている状況を維持します。数息観から入るなら数を数えるのは可。ラベリングは禁止)。。。 安般念は、基本、座って行うのが理想です。。。 身体が痛い、眠い等で立禅しても良いし、歩行禅をしても良いのですが、初心者が禅相(ニミッタ)を得るには、やはり、座り切るのが良いと思います(パオ・サヤドーは〘眠気覚ましの為の立禅は良いが、歩く瞑想は推奨しない〙との事です。横になる寝禅は、眠ってしまうので、推奨しませんが、病人は可。健康な人なら、寝る時、慈悲の瞑想がお勧め)。。。 では、安般念で禅相ができた後、立ち上がってお手洗いに行くとか、食事をする場合について書きます。。。 修行者は、鼻先の禅相が消えない様に、そっと立ち上がります。歩いていても安般念を続けます。。。 お手洗い中、シャワー中、食事中、動作に注意を払うのではなく、禅相が消えない様に、鼻先に細心の注意を払います。。。 用事が済むと、座席に戻って来て座り、安般念を続けます。。。 初心者はもとより、禅定(初禅〜四禅)に入った修行者も、お手洗いに行ったり、食事をしたりしなければなりませんが、移動するときは、身体の刹那生・滅に気がつく様にします。。。 右へ行きたい、左へ行きたいという、己の願望の生起を因・縁として、身体が、願った方向へ移動しつつ、同時に、刹那生・滅するのを観察できれば、五蘊の無常・無我(非我)の悟りを得る事が出来ます。。。 パオ・サヤドーの著書の日本語版(『智慧の光』『如実知見』『親知実見』)が、 <菩提樹文庫>に掲載されていますので、ご参照下さい。 Pannya−adhika Sayalay(緬甸パオ森林僧院ヤンゴン分院所属/般若精舎)