Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

なかち様へ(呼吸の観察)

私の本日の、<ほととぎす>というお題のブログに、なかち様より再度のコメントを頂きました。。。                                   ご自分の安般念が正しく出来ているかどうか、自信がないとのことです。 。。         それは   1=つい皮膚感覚を観察してしまう。。。2=顔面の、筋肉の動きを観察してしまう。。。                3=息を観察していると身体が揺れる。。                 4=鼻の穴の風を知っていれば良いのか?。。などなど。           私の回答は以下の通り:                            パオ・セヤドは、息の出入りを、人中の所で覚知しなさい、と言います。。。    ただ、日本人、中国人など、修行に頑張り過ぎるタイプの人は、これが禅病の引き金に、なることがあります。息の観察地点は、人中より少しだけ遠くに、また少し浮かした場所にします。。。           皮膚感覚は絶対に観察しない事。皮膚感覚を観察すると、四界分別観になってしまいます。。。               また、必死に、呼吸を観よう観ようとしないで(禅病の引き金になる)、軽い気持ちで、                  あ、今、呼吸が出ていった………      あ、今、呼吸が入って来た………      と、呼吸の出入りを、【知っている】だけで充分です。                ただし、心は、呼吸に付いてあっちに行ったり、こっちに行ったりしない様に。     心を、決められたその場所、一箇所に置いたまま、あくまで、【定点観察】して下さい。                  【定点観察】しながら、今自分の息は入っているのだな、出て行っているのだな、と【知って】いれば、それでよいです。  心が安らぐと、禅相が生じます。      シンプルに取り組んてください。