Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

一休禅師の智慧

インドの宗教指導者であった バグワン・シュリ・ラジニーシ は晩節を汚して、死後の評判は良くないですが、彼の著書に『一休道歌』というのがあります。。。          これを読みますと、バグワンはなかなかに、一休禅師の事を深く理解していたな、と思います。。。                  最近の私の経験から言いますと、TVアニメになっている【一休さんのトンチ話】は、一休禅師が、初禅〜第三禅などの禅定に入って、彼の脳内または心に閃いた(仏の)智慧ではないのかなと、思います。。。                私も最近、イライラしたり、心が落ち込んだりした時に、(軽い)禅定に入る様にしています。そうすると、イライラや落ち込みは、実は、案外、さしたる根拠がないまま、脳内または心に映る〈風景の一種〉、の様に思われます(難しく言いますと、因・縁生起であり、故に、無我である……) 。。。                  そういう類いの〈風景〉を呼び起こすのは、己の業(心の癖)である事がわかれば、風景は風景のまま、やり過ごすことができます。。。                 一休禅師は、事ある毎に禅定に入り、その都度、己の先入観やプライドを捨てて、素直な気持ちで物事をみてみる………………            その結果、庶民が感心する程の、権力側の硬直した価値観を、軽く逆転せしめる様な智慧が湧くのだと思います。           禅定を育てる為の安般念は、二・三日で成果が出るものではなく、忍耐強く継続しなければなりませんが、一休禅師がそうであった様に、禅定から来る智慧は、我々の人生において、なかなか役に立つものだと、思います。。。。。                                追加:パオ・セヤドーが仰るには、【何でもかんでも、業のせいにしてはいけない】そうです。パワハラモラハラ、戦争など、業とは関係なく解決しなければならないものも多くあります(戦争は、国と国との業がこじれたもの、と理解する事はできます)。。。                                            日常生活の中において、肚を立てたり、落ち込んだりしたなら、先ずは禅定に入って心を落ち着かせると、智慧が湧いて、思いがけない解決方法が見つかる確率が、高くなる様に思います。