Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

慎ましく生きる

今世間を騒がせている<ルフィー一味>の事件を見ていて、彼らはなぜ慎ましく生きる事ができないのか?と残念に思います。                  私達、原始仏教の出家者はみな独身で、一鉢三衣、それ以外は所有せず、雨安居の時期はお寺に留まって修行し、それ以外の時期は遊行する、というのが定番です(これは理想で、出来ていない部分もあります。最近の比丘は、携帯は、基本、持っています。所持品の可否は、戒律に準じます。異性との交流は御法度です。)。                  アメリカのアーミッシュは、自家用車を持たず、移動は専ら馬車ですが、彼らの言い分は【車は速すぎて、すれ違うとき挨拶出来ないから嫌】というもの。また、個々の家には、電話はありません(私が関連の書籍を読んだ当時……10年程前)。           ある時、要望に応えて、家毎に電話を導入した所、主婦があちこち電話して、他人の悪口を言うので、長老会議を経て、又もとの<電話なし生活>に戻ったそうです(用事があるときは公衆電話を使う)。。。               日本では、原発事故を見て思う所ある人、都会生活に疲れた人が、農村にIターンやJターンして、帰農することがありますが、みな土からの贈り物に感謝しながら、慎ましく暮らしているのではないでしょうか。。。                    仏教には、不盗偸の戒があります。         これを守り、等身大に慎ましく生きることが、我が身を守り、それが結局は、心の豊かさに繋がっていくのではないでしょうか。