南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(18ー19)(私家版)

その当時、私は苦受の無常を観ずる事が出来ないだけでなく、この苦をば、我のものとみなし、私は苦しい、私は虐められたと考えて、苦の上に更に苦しみを重ねていた。。。                  そんな中私は突然、シャーリプトラ尊者の言葉を思い出した:           「苦受は何故生起するのであるか?」      私は更に深く研究して、元々は彼が私に向かって吠え叫んだ音声が耳に苦かったものであって、それが私の耳根にぶつかり、苦受が生じたものである。。。。。                  私は即刻、触の無常・受の無常を観じるや否や、次の一刹那の内に、全ての苦痛は消え去ったのである。