Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(23ー1)(私家版)

■作用による心の分析                     もし、心の種類と作用を分析するならば(前者と後者は同じものである場合もある)、その違いはこの章を読む限りでは、それほど困惑する事はないと思われる。。勿論ある種の心は、その作用の内容にそって命名されているのではあるが、それはただ方便、その方が便利な為であり、それはその心が、唯一その作用のみを担当いているのだ、という意味ではない。。。    そうではなく、一種の心は、その命名された所の名称とは異なる作用、何種類もの役割を果たすことも可能である。。。      例えば、推度心の作用は推度、推定であり、その作用によって命名されているのであるが、それはまた、彼所縁の作用も演じる事ができるし、また、結生心、有分心、および死亡心の作用を受け持つ事もできる。