南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

無常無我を知る

市川猿之助さん一家の事件が、大きな問題になっています。猿之助さんは何に悲観してこれ程の事件を引き起こしたのでしょうか?                                        芸能界というのは、売れなくて辛いのはもとより、実は、売れても辛い、世界なのでしょうか?                                   <流行>というのは、移ろうものです。。。現代は、女性は小顔で鼻がスツと伸びている、少し西洋っぽいのが美人と持て囃されますが、江戸時代の美人は、下膨れの【おたふく顔】でした。。。。。。。             常に流行に乗りおくれまいとして、又、民衆から拍手喝采を浴びようとして、自分を見失うのは、辛いことだと思います。。。   修行して(お勧めは安般念)、自分の意識(眼識、耳識等)の生・滅を自覚できる様になったなら、それは無常(刹那生滅)であり無我(因縁生起)であることが分かります。。。。。                 その時々の因と縁によって、我々の喜怒哀楽が、一瞬一瞬生起しているだけ(=無常・無我〜注1)であるのを知ったなら、それを上手にコントロールする方法も見つかります……これが《仏の智慧》です。。。。。。            流行は一時のもの、否、一瞬のもの。追いかける間もなく消えていく。。。。。          喜びは一時のもの、否、一瞬のもの。掴んだ時にはもう消えている。。。。。。            苦味は一時のもの、否、一瞬のもの。落ち込む前に手放せる。。。。。。           これが分かれば、苦しみは減るのに(ゼロになるとは言いませんが)………………      でも本気で修行したい人は余りいないのです……朝夕30分だけでも座禅瞑想(安般念)すればいい、座布団一枚あれば出来るのに、実に物体ないな、といつも思うのです。。。。注1=因縁生起した感情や思いが善又は不善へ傾くのは《業》(心の癖)が介在する為であって、<私>が原因ではありません。これを【因縁生起は無我であり、空である】と言います。