Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(50ー4)(私家版)

2.果報               諸々の縁が十分に具足した時、業はその果報(vipaka)を生じせしめる。果は、3種類ある:(1)心:所謂果報心。人類又は天神など、これらは皆、前世にて蒔いた種が因となって得た結果である。結生心、有分心と死亡心は、共に同種の果報心である。我々の眼識、耳識、鼻識、舌識、身識も又、前世でなした業によって生じた果報であり、果報心に属するものである。ある種の人は、生まれつきの盲目であるが、これは、前世の業によって、眼識が生起しない為である。