★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(40-10)(私家版)
【坐臥処の義務】 寺院、坐臥処に居住する場合、寺院の各種の物品をよく保持しなければならない。。。 寺院を清掃しなければならない。。。 すべての小便槽と痰壺を含む(物品を)清掃する。園林を清掃し、ゴミを捨て、斎堂・仏塔・菩提樹の周囲と仏堂を清掃し、又それらが、いつも清潔である様に維持しなければならない。。。。 飲料水とその他の水を準備する。。。 もし、埃を伴った風が、一つの方向から吹いて来るならば、その方向の窓を閉める。窓を開けるタイミングを図る。長時間窓を開けたままにしてはならない。この様にすれば寺院(器具)の損壊が起きるが故に。。。 もし、上座と共に住んでいるならば、話す時、読経、大声での読書、点灯、消灯、窓の開け閉め等、皆、上座の許可を得る事。常に上座に許可を求めるのが困難である場合、上座は、下座が己の判断で行動するのを許してもよい。。。 この様な場合は、下座が許可を経ないで行動しても、過失ではない。しかし、下座の行動が、上座に不工合を齎す事があってはならない。この場合は下座の責任となる。経行する時、下座は上座の衣の角に触れてはならない。。。