南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(50-1)(私家版)

【四護衛禅】仏随念、慈心、不浄、死随念(注1)は、四種の禅の修行の業処である。僧人は、それらの重要性を軽視してはならない。全体を俯瞰して、毎日この四種の業処を一、二回修習すれば、信心(仏法への確信)を高め、輪廻への厭いが生起する為、禅修行へのモチベーションを高める事が出来る。この四種の修習は僧人にとっても、一種、保護の役割を果たす。故に、それらは“四護衛禅“とも呼ばれる。この四種の業処を思惟するのに便利である様に、早期の導師たちは、一系列の偈頌を編纂したが、これは “四護衛禅“ 修習の補助とする事が出来る。スリランカの僧たちは、非常に早くから、これらの偈頌を学んで、四護衛禅を修習する時に活用している。これらの偈頌は、禅修行の基礎としても活用する事が出来るが、念誦者は、偈頌の大意を把握しておかねばならない。その様にして初めて、真実の支援、利益を得る事が出来る。その含意は以下の通りである………………。               ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!