南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『智慧の光』(2-4/5)<K氏依頼分>

一、色、受、想、行、識の五蘊。即ち、究極法。。。。二、五蘊の集。即ち、無明、愛、取、行と業。。。。三、五蘊の滅。即ち、無明、愛、取、行と業の止息。。。。四、五蘊の生滅及びそれらの生滅の因。…………………………………………       涅槃を証悟したいと願う如何なる人も、仏陀の話したこの部分に注意を払わなければならない。と言うのもそれは、定を育成する重要性に言及しているが故に。。。   もし禅の修行者が、定を育成しないまま観を修するならば、定がない事が原因で、彼らは以下の困難に会うであろう:…………    一、過去、現在、未来の三世による、その果報の法を知見する事が出来ない。 (果報の法とは)それが如何して、因と縁によって生じるか、又は因と縁によって滅するか、又それが如何にして果報の法の滅に到るかを、知見する事が出来ない。。。   二、色聚を見る事が出来ない。又は色聚が見えたとしても、それらの区別、識別が出来ない。密集を看破する事が出来ない。究極色法を識別する事が出来ない。。。   三、過去、現在、未来の内外の五蘊及びそれらの生滅を如実に知見する事が出来ない。。。………………………………………………………………故に、これらを未だ、知見する事の出来ない人、彼らは仏陀を敬う心を持ち、仏陀の教えを受け入れ、定力を育成しなければならない。この様にして初めて、彼らは三遍知で以て涅槃を証するまで、五蘊を円満に観照する事が出来る。。。。        仏陀は、この様に我々に苦の滅を教えたのである。                ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!