南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『智慧の光』(5-10/11)<K氏依頼分>

識無辺処禅(vi@ãoã@cãyatanajhãna)を修行する時、あなたは空無辺処禅心の不存在を目標に取らなければならない。同じ一つの心識刹那の中において、二個の心識が存在する事は出来ない。空無辺処禅心は、無辺虚空を縁として、それを目標に取るが、識無辺処禅心は、空無辺処禅心を縁として、それを目標に取る。空無辺処禅心が存在する時、識無辺処禅心は存在する事が出来ない。識無辺処禅心が不断に生起する時、空無辺処禅心は生起する事が出来ない。識無辺処禅の修行では、空無辺処禅心の不存在を目標に取り、心の中において、“無所有、無所有“と黙念する。この様にすれば、空無辺処禅心の不存在に対して専注する心識が生起する。この識の名前は、無所有処禅心と言う。その後、あなたは無所有処禅の五自在を修習しなければならない。。………………………………………………………………非想非非想処禅(nevasa@ãnãsa@ãyatanajhãna)を修行する時、あなたは無所有処禅心を、禅修行の目標に取らなければならない。心の本質は、一つの目標を識知している時にのみ平静になる事が出来る。故に、無所有処禅心は、無所有(空無辺処禅心の不存在)を識知している時にのみ平静になる事が出来る。この心識を、目標に取って専注し、心の中において、“この心は静寂である、この心は至上である“と黙念する。この様にすれば、無所有処禅心に専注する心識が生起する。この心識の名前は、非想非非想処禅心と言うが、これは非常に微細な心境である。その後、あなたは非想非非想処禅の五自在を修習しなければならない。。。          ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!