南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『智慧の光』(6-5)<K氏依頼分>

禅定の光を、一人の、あなたが敬愛する所の、あなたと同じ性別の、生きた人物に向けて光り照らし、その後に、下記の如くに、彼(彼女。以下同様。)に向けて慈愛を散布する:Aya@sappuriso avero hotu, abyãpajjho hotu, anãgho hitu, sukhã attãna@ pariharatu.ーー………………………………………………………………………                  “(一)この善き人に仇敵のなき様に願う。…………               (二)彼(彼女)に内心の痛苦がない様にと願う。………………………………………………………………(三)彼に身体上の痛苦がない様にと願う。…………              (四)彼が愉快に、己自身を大切に、己自身を尊重する様にと願う。“  ………………………………      この四種の方式で以て、慈愛を三、四回散布した後、その中の、己が一番好きな方式を選ぶ。例えば、あなたの一番好きな方式が:“かれに心内の痛苦がない様にと願う。“ であるならば、禅定の光があなたの敬愛する人を照らしている内に、あなたは、この方法で以て、きっちりと、彼に慈愛を散布する。心の中において、“この善き人に、心内の痛苦がない様にと願う、彼に心内の痛苦がない様にと願う。“と黙念する。彼に心内の痛苦がない様、顔に微笑を伴っている所のイメージを取り、かつ、あなたがこのイメージに極めて専注する事が出来るならば、それはすでにジャーナに近いのである。……………………………………………………    ここにおいて、明確に注意を促したい事柄がある。それは即ち:禅定の光が当該の人物を照らす時、彼(彼女)が座っていても、立っていても、彼が楽しい状態にある所の、その様な姿勢を選択しなければならない。又、慈心の目標は、究極法ではなく、有情の概念(satta pa@atti)である事、である。

。。。★願以此功徳、早日証得涅槃楽!