もし、この方式で以て省察しても尚、ジャーナを証得する事が出来ないならば、あなたは、あなたの嫌いな人に悲心を起こさなければならない。何故であるか?と言うのも一切の衆生は、老い、病、死から逃れる事が出来ないが故に。もし、この人が未だ凡夫(puthujjana)であるならば、彼は未だ悪道(apāya)から離脱できていないが故に。一切の衆生は皆、可哀想な(生き物なので)ある。この様に省察して後、あなたはあなたの嫌いな人に慈愛を散布するならば、あなたはジャーナを証得する事が出来る。もし、これでも上手く行かないのであれば、諸々の界を分別するのも実施可能な方法である。以下の様に省察する:“私は彼の何処に怒りを覚えているのか?私は彼の頭に怒っているのか?彼の体毛に?彼の爪に?彼の皮膚に?肉?腱?骨?骨髄?“等々。逐一、32分身を省察する。もしこうしても尚、怨恨を解消する事が出来ないならば、次は、彼の四界を分別する:“私は彼の地界に怒っているのか?水界?火界?それとも風界?“この様に四界を省察すれば、怨恨は静まる。もし、あなたがすでに四界分別観を修行した事があるならば、この様な省察は、非常に容易に実践出来る。又は、あなたはすでに名色又は五蘊の識別に熟練しているの、であれば、智で以て、五蘊を識別した後、あなたは以下の様に省察する事もできる:“私は彼のどの蘊に怒っているのか?色蘊か?受蘊か?想蘊か?行蘊か?それとも識蘊か?“この様に省察すれぽ、怨恨は静まるに違いない。。………………………………………… ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!