南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『智慧の光』(8-6/7)<K氏依頼分>

この、無辺世界の一切の有情を遍満する所の、強くて力のある慈心は “遍満“ (vipphãra) と呼び、又の名を“無量“ (aparimãna)とも言う。即ち、慈無量心である。“彼はこの有情には慈愛があり、あの有情には慈愛がない。“ という限界はすでに突破された。もし、あなたが常にこの極めて強力な無量慈ママに住むならば、毘舎去(亻+去)尊者の如くに、人と天神、共に愛されるであろう。

無辺世界に慈愛を散布した後、慈愛を10の方向に向けて散布する事を修行する事。即ち、“方向遍満慈“(disã pharaoa mettãママ)である。先に光で以て、東方の無辺世界を照らす。その後に48種の方式で以て、東方の無辺世界の一切の衆生に慈愛を散布する。その後に再度、同じ方法で以て、西方、北方、南方、東南方面、西北方面、東北方面、西南方面、下方と上方の無辺世界に慈愛を散布する。この様に合計480種、10の方向に慈愛を散布する方法がある。前にすでに48種の、方向を指定しないで慈愛を無辺世界に向けて散布する方式を述べた。故に、慈愛の散布の方式は合計528種有る事になる。この様に528の遍満慈を系統的に修行する事の出来る禅修行者が、更に一歩進んで《慈愛経》の中に書かれている方法によって慈心注36を修習するならば、彼は成功するであろう。これこそがまさに、四護衛禅の中の一である所の、慈心の修法なのである。注37。。……………………………………………………    ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!