南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『智慧の光』(12-4/5/6)<K氏依頼分>

【もう一つ別の例】過去世の臨終速行心の目標を識別する時、例えば、出現したのが、仏塔に食べ物を供える業であるとしたら、食べ物を布施する時の色相の四界を識別した後、更に一歩進んで、名色法を識別する。特に、心所依処及び有分心を識別しなければならない。前に向け、又、後ろに向けて臨終速行心と、それより更に前にある所の、心と心の間にある有分心を識別する。こうすれば、これらの有分心の間に生起する所の、心路過程を見る事が出来る。こうして遡って探して行くと、発願した時の心路過程と、食べ物を布施する時の心路過程を見つける事が出来る。それらを識別する。禅修行者は、これらの心路過程の中の煩悩輪転(即ち、無明、愛、取)及び業輪転(即ち行と業)を探し出す能力がなくてはならない。。。……………………………………………………  例えば、その禅修行者は以下の様に発願する:“私は涅槃を証得する事のできる比丘になる様にと願う。“……………………           【意門転向五蘊】1.色蘊には、合計五種の色聚がある。即ち、46種のの色法、である。三種は、心蔵の中にある業生色聚で、一種の心生色聚と一種の時節生色聚である。(この時は、まだ食生色は生起する事はできない。)。2.受蘊は意門転向(12)の中の(舎)受である。3.想蘊は、意門転向(12)の中の想である。4.(a)行蘊は意門転向(12)の中の思である。(1番目の解説方法)。(b)行蘊は意門転向(12)の中の、その他の九つの心所である。(二番目の説明方法)。5.識蘊は、意門転向(12)の中の識である。…………………………………………      【意門転向色蘊】五個の過去因が存在する:1.無明(20)は因、色蘊は果。2.愛(20)は因、色蘊は果。3.取(20)は因、色蘊は果。4.行(34)は因、色蘊は果。5.業(34)は業力の因、色蘊は果。及び2個の現在因。6.心は因、心生色は果。7.時節は因、時節生色は果。…………★願以此功徳、早日証得涅槃楽!