Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~明王朝の仏像

早朝、インターネット上のニュースを見ていましたら、中国の江西省南城という所で、貯水池の水を抜いたところ、壁面に彫られた仏像(の頭部)が現れた、という事です。

写真も載っていました。

一見、仏像というよりお地蔵様かな、と思うほど、まん丸の、可愛いお顔立ちをしています。

鑑定では明王朝のものだ、という事です。

ここがまだ貯水池でなく、村であった時に、村人が石工に頼んで、彫ってもらったものでしょうか?それとも干ばつか何かの時の、祈願奉納でしょうか?

私は仏像そのものの研究をした事はないので、仏像についてあれこれ語ることはできないのですが、この仏像は、頭頂部と眉間の間くらいの所にいぼ状の突起が彫ってあります。

これは<仏陀は天眼を擁す>という事を表しているのだと思います。

ネパールやチベットなどで、重要なお祭りの時に壁に飾られるタンカには、眉間に<第三の目>が描かれていますが、これは、身体に 7 つあると言われているチャクラのうち、アジナーチャクラと言われるもので、チャクラの修行に成功すると、ここから白光が出て、物質を透視することができるようになります。

チャクラを開発する修行は、主に、婆羅門教、ヒンズー教の修行方法に属します。

しかし、仏教の修行の内の一つである、天眼(の開発)は、第三の目より、見える範囲は深く、広いそうです。

ヒンズー教徒は第三の目の放つ白光で、32身分の修行をして、仏教徒は、智慧の光(nimitta)で32身分の修行をします。

どちらが上か下か、などという議論はやめましょうね。

どなた様も、まずは<できるようになる>ことが大事です(笑)。