Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

<パオ・セヤドー問答集>問答(一)問1-5(前半)

#005-150630(本文P31~34) 問1-5:七清浄と16観智とは何ですか? 答1-5:七清浄とは: 戒清浄(sīla-visuddhi) 心清浄(citta-visuddhi) 見清浄(diṭṭhi-visuddhi) 度疑清浄(kaṅkhāvitaraṇa‐visuddhi) 道非道智見清浄(maggāmaggañāṇadassana-visuddhi…

アチャン・チャー一日一話~55,56>「石」&「道」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 58,59にこんな事が書いてあります(二話)。 #55-150630 「石」 放下(手放す)事と“空っぽの心で修行する事”という指導は、人に理解されにくい、また、自己の観念…

パオ・セヤドー問答集~004>問答(一)問1-4

#004-150629 問1-4:(安般念の)禅相はどこから来るのですか?何に依って生起するのですか? 答1-4:心処(色)に依拠して生起した大部分の心識は呼吸を生み出す事ができます。真正の安般念禅相は、呼吸から来ます。ただし、すべての心がみな禅相を生み出す…

アチャン・チャー一日一話

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 56,57にこんな事が書いてあります(三話)。 #52-150629 「水の流れ」 肉体の老化と病気と痛み、それは確かにあります。それはそれの本性に従っているに過ぎないの…

パオ・セヤドー問答集(仮題)>如実知見/問答(一)問1-3

<禅修問題与解答(パオ禅師等講話)>日本語訳 (本文P028) #003-150628 問答(一) 問1-3:安般念を修行すると、彼らの霊魂が体の外に出ていくと言う人がいます。本当にこういう事が起きますか?それとも彼らは脇道へそれてしまったのでしょうか? 答1-3…

アチャン・チャー一日一話~50,51>「水と油」&「牛車」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 54,55にこんな事が書いてあります(二話)。 #50-150628 「水と油」 水と油は同じではありません。同じ道理で、一人の智慧ある人と、一人の愚かで無知無明な人とは…

パオ・セヤドー問答集~002>如実知見・問答(一)(問1-2)

<パオ・セヤドー問答集(仮題)> <禅修問題与解答(パオ禅師等講述)>日本語訳 (中国語版P027) #002-150627 問答(一) 問1-2:修行する時、禅相は必ず必要ですか? 答1-2:ある種の業処(kammaṭṭhāna)を修行する時、たとえば、安般念、十遍禅、不浄…

アチャン・チャー一日一話~47,48,49>「薬と果物」&「孤児」&「商人」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 52,53にこんな事が書いてあります(三話)。 #47-150627 「薬と果物」 修行しないからといって、その人と喧嘩しない。彼らの間違いを批判しない。ただ常日頃、戒め…

パオ・セヤドー問答集>問答(1)1-1

以下の文章は<禅修問題与解答(パオ禅師等講話)>(中国語版)からの翻訳です。 問答(一) 問1-1:安般念(ānāpānassati)には四つの段階があります。我々は一つの段階から次の段階へといつ移り変わればいいのか、どのように決定するのでしょうか? 答1-1…

アチャン・チャー一日一話~45,46>「蛆虫」&「マンゴー」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 50,51にこんな事が書いてあります(二話)。 #45-150626 「蛆虫」 人生の楽しみは、友達がどれくらいいるかではなくて、“正見”を持っているかどうかで決まってくる…

アチャン・チャー一日一話~43,44>「木」&「木材」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 48,49,にこんな事が書いてあります(二話)。 #43-150625 「木」 もし我々が樹木を切り倒して、河の中に放り込んだならば、その木は下流に向かって流れていく。もし…

アーチャン・チャー一日一話~39,40,41,42>「おたま」&「葉っぱ」&「雨漏り」&「手紙」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 46,47にこんな事が書いてあります(短編四話)。 #39-150624 「おたま」 仏陀のダンマを聞くだけで、実践しようとしない人は、スープの鍋の中のおたまのようだ。毎…

アチャン・チャー一日一話~36,37,38>「主婦」&「包丁」&「結び目」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 44,45にこんな事が書いてあります(三話)。 #36 -150623 「主婦」 茶碗を洗う時、いつも眉間に皺を寄せている主婦のようになってはいけません。彼女は一心不乱に茶…

アチャン・チャー一日一話~35>「野良犬」

#35-150622 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 43にこんな事が書いてあります。 《ある時、ゴータマ仏陀と彼の弟子が留まっている森の中で、一匹の野良犬が走り出てきたのを見ました。彼はしばらく立…

アチャン・チャー一日一話~33,34>「穴ぼこ」&「大きな家」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 42にこんな事が書いてあります(二話)。 #33-150621 「穴ぼこ」 《あなたがた、色々な方にお会いして、あなたがたを指導する時、私は色々な事を言いますが、矛盾し…

アチャン・チャー一日一話~32>「手」

#32-150620 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 41にこんな事が書いてあります。 《仏法の理論を研究している人たちと、座禅・瞑想の修行をしている人たちは、お互いに誤解しています。一般的に、研究…

アチャン・チャー一日一話~30,31>「ゴミ溜め」&「雑草」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 39、40にこんな事が書いてあります(二話)。 #30-150619 「ゴミ溜め」 《もしあなたの心が静謐で、しかも専一であるならば、それは非常に有用な道具になります。し…

アチャン・チャー一日一話~29>「おみやげ」

#29-150618 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 38に、こんな事が書いてあります。 《我々は、己の身体を観察しなければなりません。体の中がどのようになっていようとも、ちょっと覗いてみせんか!我…

アチャン・チャー一日一話~28>「果樹」

#28-150617 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 37に、こんな事が書いてあります。 《花が咲いた果樹にそよ風が吹くと、いくつかの花は瞬く間に散って地面に落ち、いくつかの蕾は枝にとどまり、そして…

アチャン・チャー一日一話~27>「懐中電灯」

#27-150616 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 36に、こんな事が書いてあります。 《仏陀のダンマにおいて、我々はよく、「放下して、いかなる物事にも執着するな」という教えを聞きますが、これはど…

アチャン・チャー一日一話~25,26>「高速道路」&「蛙」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 34とP35に、こんな事が書いてあります。 #25-150615 「高速道路」 間違った認識によって我々は、自分の事を“行”だと思っています。我々は楽しいか、又は楽しくない…

アチャン・チャー一日一話~23>「漁師」&「魚と蛙」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 32とP33に、こんな事が書いてあります(二話)。 #23-150614 《我々が行う禅定(静慮)の修行は、我々に癒しをもたらします。一つ例を上げましょう!たとえばちょう…

アチャン・チャー一日一話~22>「魚籠」

#22-150613 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 31に、こんな事が書いてあります。 《もしもあなたが、物事の利害関係をはっきりとみる事ができたなら、他人からそれを教えてもらうまで、待つ必要はな…

アチャン・チャー一日一話~21>「火」

#21-150612 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 30に、こんな事が書いてあります。 《世の中に、一朝で成し遂げられる事など、何もない。そうであるから、我々が修行を始めたばかりの頃、何らかの結果…

アチャン・チャー一日一話~19、20>「肥料」&「汚れた衣服」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 29に、こんな事が書いてあります(二話)。 #19-150611 《我々の(心の)汚染は、我々の修行の肥料とする事ができます。たとえば我々が何か汚いもの――鶏糞や牛糞を…

アチャン・チャー一日一話~17、18>「あひる」&「家庭」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 28に、こんな事が書いてあります(二話)。 #17-150610 《あなたの実践する修行は、あひるを飼うのと同じです。あなたの仕事は、あひるにエサと水をあげる事です。…

アチャン・チャー一日一話~16>「空」

#16-150609 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 27に、こんな事が書いてあります。 《人々は、涅槃へ向かう事を希望します(訳者注)。しかし、あなたが、一たび、涅槃は空っぽで何もないと言うと、心…

アチャン・チャー一日一話~14、15>「深い穴」&「酒飲み」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 26に、こんな事が書いてあります(二話)。 #14-150608 《多くの人々は、功徳を積むためといって、善き行いを実践するが、悪行を捨てようとはしない。これを “穴が…

アチャン・チャー一日一話~13>「ガラスのコップ」

#13-150607 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 25にこんな事が書いてあります。 《我々はどのようにすれば、正見を見つける事が出来るでしょうか?私は、簡単に、私が手に持っているこのガラスのコ…

アチャン・チャー一日一話~12>「築堤」

#12-150606 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 24にこんな事が書いてあります。 《いわゆる“定”の訓練とは、心を安定させ、堅固にして修行に向かわせて、心の静けさをもたらすものである。通常の場…