南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(22ー4)(私家版)

(4)5門転向:有分の断が生じた後、心は、己の目標に向かって転向することを開始する、それが何の目標であるかを知るために。例えば、色彩、音声、味……などなどの5個の塵境である。

台湾から贈り物

以前お知らせしました、パオ・セヤドーの 新著《業的運作》(中国語版)が、届きました(写真右上小豆色表紙)……台湾の法友からの贈り物です。。 他に《法句経》(故事集)、《清浄道論》、アチャン・チャーの《解脱的滋味》なども同梱されていました。。。…

勝手に生えてくる

東京都が、外苑か何処かのイチョウ並木を一斉に伐採するというので、問題になりました。九州住みの私は、委細分からず、発言権無しですが………… ある方が「木は切ってなんぼ」と言っていて、これは庭木なら当てはまります… 庭木は剪定しないと、姿が乱れたり、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(22ー3)(私家版)

(3)有分断:有分が波動(を起こした)後それはすぐに止まる。というのも、これから後心路過程が始まるが故に。色塵が眼根を衝撃すると眼門心路過程が生起する。故に、有分心は中断される。もし有分心が中断しないのであれば、眼門心路過程は生起する事が…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(22ー2)(私家版)

同様に、有分心にももともとの、それ自身の所縁があるーー過去世における臨終速行心の所縁である(ちょうどこの夫の今の妻の様に)。今、色所縁が眼根を衝撃したので、有分は波動した(波動を発生させた)のである(この例で言えば、美女が眼根を衝撃し、彼…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(22ー1)(私家版)

(1)(心の作用の始まりの)第一個目は、過去有分である。。。。。。。 (2)有分波動:一個の所縁が眼根を衝撃すると、有分は波動し始める。なぜ波動するのか?例えば、結婚している男性が、妻と道を歩いていて、突然、美しい女性のイメージが彼の眼根を…

雑談=サンシュユか山椒か

以前老人会の集まりで、民謡《ひえつき節》の歌詞に 【サンシュユ(サンシゥ?)〜のぉキィ〜♫】とあるのは、山椒の事ではないか?と言う人がいました。。。。。。。 私は密かに、<それはサンシュユの木> だと思いましたが、黙っていました……根拠の定かでな…

えびす丸と分離不安

えびす丸(トイプードル、雄、3歳半)が般若精舎に引き取られて、一年半が経ちました。。。 犬は犬種によって性質が異なり、またそれぞれの犬毎に性格が異なります。。。 先代のオハナ(ペキニーズ・保護犬、雄。もともとペットショップにいて、大きくなり過…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー10)(私家版)

5門心路過程の中において発生する転向は「5門転向」と言う。意門心路過程においてのものは「意門転向」と言う。。。 我々はまず、5門心路過程とは何か?を理解しよう。。。。。。 「極めて大きな所縁である眼門心路過程」を例にとると: (p136<攝作用>…

クリスマスローズとバラ《万葉》

上の写真はクリスマスローズ。。クリスマスローズもそろそろ終盤、株が弱らない様に花茎を切り取りました。クリスマスローズは繊細で美しいのに、大変育て易く、大株になると100輪、200輪とお花を咲かせてくれて……………… 【大丈夫、園芸下手な君にも出来…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー9)(私家版)

3.転向(aavajjana):目標が、何か一つの根門または意門に衝撃する時、即刻、「有分波動」(bhavanga−calana…ngaのnの上に点)という名の、心識刹那が発生する。有分心は、この事によって、一個の心識刹那を波動させた訳であるが、次に発生する心…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー8)(私家版)

この様に、不活発の段階においては、有分心は、一つ毎の心識刹那の中において生・滅する。それはまるで河の流れの様に、2個の心識刹那の中において連続して静止しつづけるすることはない。有分心もまた生・滅するのである。

イチヂク植える

本日、般若精舎の庭にイチヂクの木を植えました。去年の夏、ポット入りの苗を購入、鉢植えにして、水やりをかかさず、無事、元気に冬を越しまして…………………… 春になって小さな実がついてきましたので、庭師のアドバイスもあり、早速、庭の奥まった場所に下ろし…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー7)(私家版)

ある種の目標が、根門(眼、耳、鼻、舌、身の5個の根門)を衝撃するとき、有分心は、(発生することが)中断となり、活発な心路過程が生起して、当該の目標を識知する。ひとたび、心路過程が収束(終息)すると、有分心は即刻、再度生起する。それは次の心…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー6)(私家版)

心路過程が発生していない時、有分心は、一刹那毎に生・滅する。(その作用が)最も鮮明なのは夢を見ないで熟睡している時である。しかし、目が覚める過程において、有分心はまた諸々の心路過程の中において、無数回出現する。一つの心路過程が収束する毎、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー5)(私家版)

心の作用は、一世の中において、受胎(または生まれ変わり)から死亡までの間の生命の流れが中断する事のない様にすることである。。。。 結生心が生・滅した後、次に引き続いて生起するのは、有分心である。。。 この有分心と結生心は、同じ種類の果報心で…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー4)(私家版)

果報心(八大欲界果報心)は、人または天神に生まれ変わる時に結生の役割を果たす事が出来る。。。。。。。。。 2.有分(bhavanga…nの上に点。以下同様):パーリ語「bhavanga」の意味は、「生命」(bhava、有)の「成分」または「要素」(anga…nの上に点…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー3)(私家版)

1.結生(patisandhi……tに下点):心は、結生の作用を受け持つ。受胎(または生まれ変わる)そのタイミングにおいて、執行する所の作用を結生、と呼ぶ。即ち、新しいこの生と前世を連結させる。この作用を執行する結生心(patisandhicitta…tiのt下点)は、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー2)(私家版)

ここでは、89心を、作用に基づいて分類する。《アビダンマ論》では、各種の異なる心は、合計で14種の作用を執行する、と言う。これらの作用は、心路過程の中において、及び心路過程の外、即ち離心路過程の中において、発生するものである。

ダライ・ラマ猊下の性的トラブル

本日午前のITのニュースに、<ダライ・ラマ猊下の性的トラブル>が載っていました。猊下が正式に謝罪したので、<誤解><行き違い>とかのレベルではない様です。 続報があるのかどうか、第一報だけでは、詳細はわかりませんが、とても残念なことだと思いま…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(21ー1)(私家版)

✦作用の概要✦ 我々は89種の心を有する。この89種の心は、14種の作用、働きをする。 ■作用の分析 <作用の概要>(の章)では以下の様にいう:作用は14種ある。即ち: 1.結生。2.有分。3.転向。4.見る。5.聞く。6.臭う。7.味わう。8.…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(20ー3)(私家版)

71個の有因心の内の12個は不善心であり、2個は純粋に痴と相応する…一因しかないものは、それぞれ:「捨具疑相応一心」と「捨具ジョゥコ相応一心」である。残りは、10個の不善心と12個の智不相応の欲界美心となるが、それぞれ2個の因がある。即ち、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(20ー2)(私家版)

■心の分類 18種類の心は無因である: 即ち:5門転向、双5識、領受、推度、確定及び生笑心。その他残りの全て、71個の心は皆、因を有する。 我々は「89種心分類総覧表」(注)を参考にして以下の事が分かる… 18個の無因心:即ち7個の無因不善果報心…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(20ー1)(私家版)133/360

✦因の概要✦ ■因の分析 <因の概要>において、因(または根)は6個ある。即ち:貪、瞋、痴、無貪、無瞋、無痴である。以前にすでに説明したが、;「因とは、それと相応するところの心と心所を堅固と成した心所」のことである。有因の心は、樹木の様に安定し…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(19ー6)(私家版)

その他残り55種の心は捨具である。それらは: 1.六種の不善心:4個の貪根及び2個の痴根。 2.14種の無因心。 3.12種の欲界美心。 4.3種の第5禅心。. 5.12種の無色禅心。 6.8種の出世間心。即ち、第5禅に属する道心と果心。。。。。…

幽谷の貴婦人

写真は、近所の別荘の庭に咲く《幽谷の貴婦人》石楠花(シャクナゲ)です。 十年前、我が精舎にも同じものを植えましたが、一本は葉が茂るものの、蕾の影さえもなく。もう一本は蕾は付きましたが、これが全然開かない……万年硬いまま時が過ぎ………今年、この蕾…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(19ー5)(私家版)

2.44種は、初、第二、第三、第四禅の広大及び出世間心に属する。。。 88種の心の中において、62種は悦具の属する、とすれば良く、それらを一つ一つ暗記する必要はない。。。 89種の心の内、ただ二種類の心、即ち瞋恚に相応する心のみは、憂具であ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(19ー4)(私家版)

62種の心は悦具である。即ち: 1.18種類の欲界心:4個の貪根心(貪根心は8種類ある。4個は悦具で、4個は捨具である。)12の欲界美心と2個の無因心。即ち悦具推度心と生笑心。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(19ー3)(私家版)

不善果報身識は唯一の苦具である。。。。 7個の無因不善果報心の、その5番目は身識苦具で、これはまた唯一の苦受でもある。受は5種類ある:楽受、苦受、悦受、憂受、捨受。苦受と楽受は身体の方面を言う。89種の心の中において、一個しかないのは苦であ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(19ー2)(私家版)

無記心の奥、15個の無因心の内面の内のその一個は、8個の無因善果報心で構成されているのであり、その第5番目は身識楽具である。。。。 89種の心の中において、唯一善果報身識のみが楽具で、身識と相応する受は、楽具と呼ぶ。これが唯一の、楽具である…