南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

えびす丸日記/ここ掘れワンワン

日本昔話に、【犬がワンワン吠えるので、そこを掘ると、お宝がどっさり】というのがあります。。。。…………………………………………………… 我が家の保護犬、えびす丸(トイプードル。四歳)にも不思議な嗅覚がある様です。。。………………………………………………………………今、日本の里山は、猟師…

仏教徒vs無神論者

お次のお題は【仏教徒vs無神論者】。。。。。。 もう40年も前の事、私の知人に、…………………… 『もし悩みがあるならば、息数観、又は、パーリ語でアーナパーナ・サティと言う名の修行をしてみるとよいですよ』 とアドバイスした所、『宗教の話はしてくれるな!…

仏教徒vsクリスチャン

5月中旬から、台湾の親戚が、わが町にやって来て、長逗留しています。。。…………………… 台北在住の従姉妹、72歳。。。………………… 両親もキリスト教徒で、彼女もなかなかの堅信徒。。。。………………………………………… 彼女は日本語が出来ないので、私が毎日、彼女の泊まる宿…

花鳥風月に思う

四季咲きバラ【アンネ・フランク】 若い頃は【花鳥風月】、常に花や鳥と共にあり、風を感じ、月を愛でるのは、何だか非生産的で、世間から逃げている様でもあり、余り好きではありませんでした。。。。。。………… しかし、仏陀の説く《少欲知足》を学ぶと、【…

パオ・サヤドー著《業》(1-4)(私家版)

又、仏陀の教法において、独特に存在する所の、世間的善業についても検討・言及した。即ち、明と行ーーこれは、未来において涅槃を証悟する時に、欠かす事のできない要素である。その後に、仏陀が開示した所の、12種の業 (成熟する時間軸において4種、成…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(49-1)(私家版)

【比丘の修習】………………………………………………………………………… “Yepi te, bhikkhave, bhikkhū navā acirapabbajitā adhunāgatā imam dhammavinyam, tevo, bhikkhave, bhikkhū imesam catunnam satpatthānānam bhāvanāya samādapetabbā nivesetabbā patitthāpetabbā.“ “諸々の…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(48-7/8)(私家版)

《弾指経》(注2)は、複数種存在する。これらの経は、皆、《火堆喩経》に対応して開示されたものである。経の中では、あらゆる形式の禅修行についても述べられている。。。。……………………………………………………………………故に、比丘がどの様な種類の禅修行の業処を修行してい…

パオ・サヤドー著《業》(1-3)(私家版)

その後に、最も尊敬するサヤドーは、心識の因の業に対する運作(=作用。以下同様)に基づいて、全面的かつ正確な分析を行った。その中において、まず、系統的にかつ正確に布施、持戒、禅修行の三つの福行為、行いについて分析した。次に、殺生、不与取、欲邪…

パオ・サヤドー著《業》(1-2)(私家版)

最も尊敬するサヤドーは、まず、無明と渇愛について詳細に論じた。…………………………… 衆生は “我“ 有り と信じる事により、生死輪廻において流転するが、彼は、無明と渇愛が、如何にして生命輪転の根本(の因)となり、かつ、業の運作(=業の作用。以下同様。)の原動…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(48-6)(私家版)

当該の経の義注には、比丘が慈愛を修習した後、信施された食べ物の主人、無負債者、継承者となって、(この食べ物)を受け取り、用いる事が出来る、そうなれば、“借受用“ではなく、“継受用“ になる、と書かれている。…………………………………………………………………《小弾指経》に…

『教海覚舟』《業》PDFになりません

現在、中国語版の100ページ過ぎたあたりを翻訳しています『教海覚舟』及び、一昨日から翻訳を開始しました《業》(パオ・サヤドー著) は、PDFになる予定がございませんので、内容にご興味のある方は、日々、ブログの順を追ってご閲覧下さい。よろしくお願…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(48-5)(私家版)

“Accharāsanghātamatmtampi mettācittam āsevanto bhikku ratthapindassa sāmiko hutvā, anano hutvā, dāyādo hutvā paribhuñjatī‘ti.“ ……………………………………………… “ 比丘が慈心を、指を一つ弾じる時間だけでも修習するならば、彼は、信施された食べ物の主人になる…

パオ・サヤドー著《業》(0-1/2/3)(私家版)

【この著書に関して】 …………………………… ✥本書籍は、無料にて施本するものである。その内容は公的な領域に属し、版権はないものとする。。。。………………………………………… ✥作者及び翻訳者の同意を得ないで、本書籍の内容を複製する事を許可するが、しかし、恣意的に改変し…

夏みかんの子供たち

3月に夏みかんを買って食しました。種を植木鉢に埋めてみました。あらあら、可愛い芽が出ました。こんなにたくさん、一斉に芽吹いたら、いつ鉢替えしたらいいか、悩みます…笑………………………………………… (私は、夏みかんは中身より皮が好き。皮を細切りにして、何度か…

パオ・サヤドー著《業》翻訳します

現在、当ブログにて、《教海覚舟》を鋭意翻訳中ですが、『戒律もよいが、論を読みたい』と言う方々の要望にお答えしまして、本日より パオ・サヤドー著《業》(中国語版 原題=業的運作。副題=The Workings of Kamma) ……………………………… を翻訳します。大変な大作…

パオ・サヤドー著《業》(訳者注1)(1-1)(私家版)

《業》(副題=The Workings of Kamma) (パオ・サヤドー著)。。。。。。。。。。。。。。 ………………………………………………………………………… 【前書き】 長年、西洋世界の仏教徒と接触する内に、禅の指導者、最も尊敬するパオ・サヤドーは、英語を用いて、“ 業の運作 (=業の作用…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(48-4)(私家版)

経に言う、もしも、信徒が比丘に供養する事によって、功徳を獲得する事が出来るならば、布施を受け取る者が破戒すれば、施主は大きな功徳を蓄積する事が出来なくなる。信施は無駄に流れ去ってしまう。唯一、円満な受施者を見つける事によってのみ、施主に大…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(48-3)(私家版)

Accarāsanghātamattapi ce ,bhikhave, bhikhu mettam cittam, āsevati, ayam vuccati, bhikkhave ー ‘ bhikkhu aritahāno viharati sathusāsanakaro ovādapatikaro, amogham rathapindam bhuñjati ‘ , Ko pana vādo ye nam bahulkaronti‘ti!“ “比丘たちよ!…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(48-1/2)(私家版)

【比丘の助縁】 如来はかつて、行脚していた期間に《火堆喩経》を開示した。これを聞き終えて、60人の比丘が畏怖して、血を吐いた。又、60人の比丘は、“終生、一人の優秀な比丘でいる事は難しい。やはり、家庭に戻って居士でいる方が良い。“と言って還俗…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-11/12)(私家版)

“Ekaīsatividhāya anesanāya jīvikam kappento anipajavutti nāma hoti, na paññāya thatvā jīvikam kappeti, tato kālakiriyam katvā sama nyakkho nāma hutvā tassa sanghātipi ādittā hoti sampajjalitā.“ “ 比丘がただ少しばかりの小戒を違反し、かつ懺…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-10)(私家版)

“Sabbabhayehi amutto, mutto sabbehi adhgamasukhehi, Supihitasaggadvāro, apāyamaggam samārūlho.““諸々の畏怖から離れない者でありながら、諸々の楽を証することからは離れる。天に入る門は締め切り、地獄の道を行く。。。。。。。。。。。。。。 “Karun…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-9)(私家版)

“Dhī jīvitam asa“ññatassa, tassa samanajanavesadhārissa, Assamanassa upahatam, khatamatmtānam vahantassa.“ “(己の心を)御さない者は、沙門ではない。それなのに沙門の衣を着る。善根を自ら掘って壊し、その(人)生は、実に卑しく、又悪である。“ “Gūth…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-8)(私家版)

“Dussīlassa vihāre, saddhādeyyamhi kā nivāsa rati, Jalitesu nivasitabbam, yena ayokumbhimajjhesu.“ “信施された寺に住みながら、破戒するは何の楽しみあらん?この因で以て住むならば、熱くて赤く燃える大きな鉄釜(に住む様だ)。“ “Sankasarasamācāro,…

★『教海覚悟した舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-7)(私家版)

“Madhuropi pindapāto, halāhalavisūpamo asīassa, Ādittā gilitabbā, ayogulā yena cirarattam.““無戒であるのに美食を受ければ、その毒はハラハの如くである。これによって、長夜の内に、熱い鉄の玉を飲む様だ。“ “Sukhasammatopidukkho,asīlinomañcapītha…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-5/6)(私家版)

《清浄道論》では、破戒の過患に関して、以下の様に言うが、しっかりと覚えておかねばならない。“Abhivādanasādiyane, kim nāma sukham vipannasīlassa, Dalhavālarajjughamsanadukkhādhikadukkhabbāgissa.“ママ “ 敬礼の楽を受けたものの、破戒すれば、楽はな…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-4)(私家版)

如来は《火堆喩経》の中において、更に進んで以下の様に言う。。。 たとえ身体が、熱く焼かれた鉄片に囲まれたとしても、その苦しみは破戒の人が、信施の袈裟を着て受ける所の、果報の苦には及ばない。。。 たとえ口を、赤く焼けた鉄の鉗子で、無理やり開け…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-3)(私家版)

如来は《火堆喩経》(注1)の中において、以下の様に述べる。。。。 一人の人間が、両足をきつく縄で縛られて、二人の壮漢(力の強い大男)によって、肉が裂け骨が折れるまで引き裂かれたとしても、又は、その胸を剣で以て突き刺されたとしても、その人の受ける…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-2)(私家版)

“Kuso yathā duggahito hatthamevānujantati. Suso yam duparāmattham nirayāya upakaddhati.“ “古沙草をしっかり握りしめていなければ、手を怪我する様に、沙門が邪行に執着して実践するならば、地獄に赴く事になる。“ (《法句経・地獄品》)。

今を生きる

仏教で【今を生きる】といいますと、座禅・瞑想の修行の成果を基に、この瞬間・瞬間、刹那生・滅する身体と心に気がついて、何事にも執着しない事ですが、これは心が、初果聖者ヨルカのレベルに到達していないと、難しいかも知れません。。。。。。。。。 我…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-1)(私家版)

【破戒の過患】 比丘が戒律を守るにあたって、生命を守るより軽くてはならない。破戒者は、具徳の比丘を装って、清浄比丘の隊伍の中に混じり、戒律を守っている風に装い、具徳者である様に装い、恭敬を受ける。彼は又如来が、ただ具徳者にのみ使用を許した資…