南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

2024-01-01から1年間の記事一覧

翻訳はお休みします

諸般の事情により、翻訳はお休みします。

『智慧の光』<K氏依頼分>PDF版について

昨日、【 『智慧の光』<K氏依頼分> 】の和訳が完了しました。今後、依頼者のK氏よりPDF版が作成される予定です。現在、K氏多忙につき、PDF版の公開日時は未定ですが、作成なりましたら、WEB<菩提樹文庫>にて公開されます。よろしくお願いいたします。。 …

『智慧の光』(13-11)<K氏依頼分>最終回!

【要点】諸々の因の識別を開始したばかりの禅修行者は、この心路過程を識別するのに困難を覚える。このことが原因で、彼は名、色、因と果の諸々の行法の相、作用、現起と近因を識別した後で、それらを識別してもよい。この心路過程において、意門心路過程は…

『智慧の光』(13-5/6)<K氏依頼分>

意門転向識蘊には、二個の現在因がある:1.名色は因、識蘊は果。(ここにおいて、“名“とは11の心所を指す。“色“とは依処色と所縁色を指す。)。2.有分意触(34)は因、識蘊は果。欲貪には速行(欲貪清明速行)の中の五蘊が有る。1.色蘊は心臓の中にある依…

『智慧の光』(13-7/8/9/10)<K氏依頼分>

欲貪有速行想蘊:1.依処(5=46)は因。想蘊は果。2.目標(新しい生命)は因。想蘊は果。3.A.有分意触(34)は因。想蘊は果。B.速行意触(20ー想=19)は因。想蘊は果。4.不如理作意(12)は因。想蘊は果。………………………………………… 欲貪有速行行蘊(思…

『智慧の光』(13-3/4)<K氏依頼分>

他にもう一点説明する。意門転向(12)名法の中にも、触が有る。それは意門転向意触である。唯一、触をば、目標としている所の、新しい生命と識を一つに連結する時にのみ、意門転向名法は生起する。(引き続き解説する分析法もまた同様である。) 故に、列挙し…

『智慧の光』(13-1/2)<K氏依頼分>

【意門転向受蘊】(意門の名法への転向は、ただの唯作心であり、果報名法ではない。故に、過去因によって引き起こされる訳ではない。意門の名法への転向には、過去因はなく、ただ現在因があるのみである事に注意する事。)………………………………三個の現在因がある:…………

『智慧の光』(12-4/5/6)<K氏依頼分>

【もう一つ別の例】過去世の臨終速行心の目標を識別する時、例えば、出現したのが、仏塔に食べ物を供える業であるとしたら、食べ物を布施する時の色相の四界を識別した後、更に一歩進んで、名色法を識別する。特に、心所依処及び有分心を識別しなければなら…

『智慧の光』(12-3)<K氏依頼分>

【一人の禅修行者の例】更に分かりやすく説明する為に、こ五では、一人の禅修行者の例を挙げる。過去の臨終の時まで遡って探求した所、彼女は、一人の比丘に果物を布施した業が、有分心の間に出現するのを見た(即ち、臨終速行心の目標)。果物を布施した時の…

『智慧の光』(12-1/2)<K氏依頼分>

【第11章:縁起第五法】善意王女が過去に発した願。…………………………………………………… 無明、愛、取、行と業を、更に理解しやすくする為に、ここでは、コーサラ王(KingKosala)の娘善意王女(Princess Sumana)が、過去において発した所の願について、述べる。観慧仏(Vipa…

『智慧の光』(11-4)<K氏依頼分>

(原稿P20)彼は初禅から出た後、法所縁に属する所の“ジャーナ名法“を観察する。その後、彼は又、逐一、その他三個のジャーナから出定した後、第二、第三及び第四のジャーナの名法をそれぞれ個別に観察しなければならない。その後、《中部注》の中に書かれてい…

『智慧の光』(11-1/2/3)<K氏依頼分>

(原稿P19)【第七章:四界分別観】………… ……………………………………………………“推進“(の作用)識別の始め………… 一、全身の頭部から足までの、12種の性質を非常に明確に識別出来る様になったならば、あなたは以下の順序に従って、それらを、再三再四識別しなければならない。己…

カブキ

四季咲き中輪バラ。名前は《カブキ》。大木の下に植えて、成長が悪くなっていたのを、鉢に植え換えて養生した所、今年、立派な蕾がつきました。蕾を鹿に食べられない様に、朝、庭に出して、夜は家に取り込む <門限付き箱入り娘> です。

『智慧の光』(10-3/4/5)<K氏依頼分>

こうした事から、仏随念の修行を始める前に、必ず、先に仏陀の像をイメージしなければならない。そうでなければ、我々は、阿羅漢等の特質は、誰に属するのかを知る事が出来ないではないか?……………………………… 仏陀の時代の人々は、仏陀の真正の容貌を観ずる事が出…

『智慧の光』(10-1/2)<K氏依頼分>

二、仏随念 慈心の修行に成功した後、あなたは容易に仏随念の修行に転換する事が出来る。再度、白遍によって、第四禅の定力を育成し、光が明るいものに変化した時、それをば、敬意を策励する事のできる仏像に向けて照らす。これは、慈心の修行をしている時に…

『智慧の光』(9-1)<K氏依頼分>

(原稿P18)【訳注】…………………………………………………………………………31=ある種の人々は、北伝の“五停心観“に基づくのが、好きである。その為、慈心の修習(MtãBhãvanã)が、“慈心観“に変化してしまっている。しかしながら、上座部仏教に基づけば、慈心を育成する業処は止に属し…

『智慧の光』(8-6/7)<K氏依頼分>

この、無辺世界の一切の有情を遍満する所の、強くて力のある慈心は “遍満“ (vipphãra) と呼び、又の名を“無量“ (aparimãna)とも言う。即ち、慈無量心である。“彼はこの有情には慈愛があり、あの有情には慈愛がない。“ という限界はすでに突破された。もし、…

『智慧の光』(8-3/4/5)<K氏依頼分>

(原稿P17)義注では、如何にして慈心の熟練を練るかという事について、以下の様な提言がある:農夫が田畑を耕す時、彼は先に真ん中の小さな花土地から耕す。その後に、徐々に、少しずつ、耕す面積を広げて行き、最後に田畑全体を整地する。 …………同じ様に、先…

『智慧の光』(8-1/2)<K氏依頼分>

【慈(心)の無制限と制限付きの遍満】限界を突破した後で初めてあなたは、五種の“無制限遍満慈(心。以下同様)“(anofhiso phara@oa mettãママ) 及び七種の “制限付き遍満慈“(odhiso pharãoã mettãママ)の修行に転換する事が出来る。未だ限界を突破していない段階…

『智慧の光』(7-1/2/3)<K氏依頼分>

(原稿P16) ………………………………………… 限界突破……………………………… その後、あなたは更に進んで、限界突破(sãmã sambhedaママ)の修習を実践しなければならない。sãmãは限界、sambhedaは突破。限界とは何か?ある人に慈愛を散布する事は出来ても、もう一人の別の人には出来ない…

『教海覚舟』《業》の翻訳をお待ちの方へ

現在、【『智慧の光』<K氏依頼分>】に鋭意、集中して、日訳に励んでいます。。。…………………… 『教海覚舟』&《業》の訳文を読みたい読者の方は、もう暫くお待ち下さい。。………………… 予定では、7月上旬又は中旬頃に、『智慧の光』の翻訳を終え、それより先は、…

『智慧の光』(6-11)<K氏依頼分>

これでも上手く行かない場合、あなたは慈心の11の長所(功徳)を省察し、これによって、己の訓戒とするべきである。以下の様に反省する:“もし、慈心を修習する事を通して、それらを獲得しようとしているならば、己の嫌いな人に対して、怒る事が出来様か?“…

『智慧の光』(6-10)<K氏依頼分>

もし、この方式で以て省察しても尚、ジャーナを証得する事が出来ないならば、あなたは、あなたの嫌いな人に悲心を起こさなければならない。何故であるか?と言うのも一切の衆生は、老い、病、死から逃れる事が出来ないが故に。もし、この人が未だ凡夫(puthuj…

『智慧の光』(6-8/9)<K氏依頼分>

(原稿P15)あなたの嫌いな人に対する慈心の修習………………………………………………………………………… あなたは、あなたの嫌いな人に対して、まずは一体、どの様な対象を、慈愛を散布する人物として選ぶのか?……………………………… まずは、あなた自身がその人に対して、ただ少しばかりの怒り…

『智慧の光』(6-6/7)<K氏依頼分>

もし、“この善き人に内心の痛苦がない様にと願う。“の方式で以て、有情の概念に専注する事が、一時間を超えるならば、尋、伺、喜、楽、一境性の五禅支が鮮明に、心に顕現する。即ち、初禅の証得である。この時、もし、あなたが、以前に白遍を修習して、第四…

『智慧の光』(6-5)<K氏依頼分>

禅定の光を、一人の、あなたが敬愛する所の、あなたと同じ性別の、生きた人物に向けて光り照らし、その後に、下記の如くに、彼(彼女。以下同様。)に向けて慈愛を散布する:Aya@sappuriso avero hotu, abyãpajjho hotu, anãgho hitu, sukhã attãna@ parihar…

『智慧の光』(6-3/4)<K氏依頼分>

(原稿P14)この時、もしあなたがすでに、白遍の第四禅の五自在に熟練しているならば、あなたは簡単に慈心ジャーナ(mettā jhāna) を証得して、慈心を成就する事が出来る。これは、白遍の第四禅の親依止力(upanissaya satti 近依止力)が慈心の効果を高めるが故…

『智慧の光』(6-1/2)<K氏依頼分>

第六章:四護衛業処 個人を対象にした慈心ジーャナ…………………… 今夜は、四種の護衛の業処の解説をする。即ち、慈心の修習(注31)、仏随念、不浄の修習及び死随念である。慈心を修習したいならば、先に、どの様な種類の人間が禅修行の対象として相応しいか、又は…

『智慧の光』(5-12)<K氏依頼分>

(原稿P13)【推奨するべき最後の修行】ここまでにおいて、八定全てを解説した。上に述べた四無色定は地遍を入口とし、その後の限定虚遍以外、あなたは残りの八遍?ママから入門して八定を証得しなければならない。十遍八定を成功里に修行し終えた後、もし、神通…

『智慧の光』(5-10/11)<K氏依頼分>

識無辺処禅(vi@ãoã@cãyatanajhãna)を修行する時、あなたは空無辺処禅心の不存在を目標に取らなければならない。同じ一つの心識刹那の中において、二個の心識が存在する事は出来ない。空無辺処禅心は、無辺虚空を縁として、それを目標に取るが、識無辺処禅…