南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

おでん爆発!

早朝、あたため直しの為、火に掛けていた、おでんが、爆発しました!(正月帰省する次男の為に作ったもの。) 正確に言いますと、おでんの具の、ゆで卵が爆発しました。。。。。。 IH調理器に、5分加熱の設定をしておいたのが、無効になっていて、煮すぎて…

えびす丸日記/見えない敵

12月22日、寒波襲来。。。 私はあわてて重ね着をし、えびす丸(トイプ。4歳。保護犬)には、買い置きのセーターを着せました。。。。 しか〜し! えびす丸は、なぜか部屋の隅に行って、<キーッ!><キャン!>と甲高い声で鳴きます。何度も何度も。。…

キリストの赦し

キリストが十字架の上で磔になる時、多くの人々が彼に石を投げました。。。。。。 単に、皆がやるから俺も俺もか、彼の弟子、彼の仲間と思われたくないからなのか、新しい思想を齎した彼が憎かったのか(キリストはユダヤ教の旧弊を批判したので、ユダヤ教の…

キリストと仏陀

《抱樸》から届いたクリスマス・カード。 12月25日はクリスマス。 イエス・キリストの誕生日でした。。 過去にささやかな寄付をしました《NPO法人・抱樸》から、クリスマス・カードが届きました。 【わたしがいる、あなたがいる、なんとかなる】 とカー…

モーラミャインの勇者(集合写真)

額に入れないで、裸のまま持っている写真は、無くし易い。。。 「あれ?モーラミャインのパオ森林僧院で撮った集合写真、どこ行った?」………… と心配していましたら、出て来ました! 今は余り読まなくなった古い仏教書に挟んでありました。。。 本当に失くし…

随喜

私は毎日、共同温泉の湯に浸かるのが日課です。ここでは、色々な人(女性)に会います。。。。。。。 先日、口の達者な二つ年上のおばぁさんに会いました。。。。。。。。 私も近況報告を一つ、と思いまして………… 「インドに行っている息子が日本に帰って来た…

老いの身支度

私も来年はいよいよ、後期高齢者です。。。 こちら(九州の片田舎)に引っ越して来ました10年前は、手術の後の浮腫に悩まされていたり、心身共万全ではなかったのですが、温泉に入ったり、ジムで軽い運動をする内に、それなりに健康になりました(禪病も治…

輪廻の記憶(その2/積み木崩し)

前回のブログにお題、<輪廻の記憶> を書きました。 ただ、三歳児が輪廻を思い出したとして「積み木崩し」だとか「滄海桑田」なんて考える? とお疑いの方も…笑。。。。 勿論、こんな難しい言葉を本当に呟いたら、自分でも、ちょっと怖いですね…笑。。。 三…

輪廻の記憶(その1)

昨日<実用アビダンマ>の翻訳が、完了しました。。。。。。 本の最後、裏表紙に著者、スシーラ・サヤレーの略歴があり、これを翻訳して載せるなら、訳者(私)の略歴も必要かな?と思い…………………………… 「さて、何を書いて、何を書かないか、それが問題だ」……………

<実用アビダンマ>翻訳完了のご報告

本日12月18日、<実用アビダンマ>の翻訳が全て終了しました(著者と訳者の略歴含む)。。。。。。 今回翻訳しました<実用アビダンマ>は、パオ・セヤドー著の『智慧の光』に劣らない、非常な良書と考えます。。。。。。 ブログにUP致しました、この本…

翻訳(中→日)〈実用アビダンマ〉(110−著者/訳者略歴)(最終回)

(1)スシーラ・サヤレー(著者)略歴: 1963年、マレーシア生まれ。。。 大学時代から観禅の研鑽を開始。。 1991年、ペナン仏教禅修センターにて出家。。。 1994年、緬甸の阿闍梨、パオ大禅師(パオ・サヤドー)に師事して、止禅、観禅を学ぶ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-6)(私家版)

7.智見清浄 禅修行者がこの様に観照する時、その智がすでに熟しているが故に、道安止心路過程が生起する。有分断の後、意門転向が起き、それに伴って生起するのは、2個又は3個の目標を縁に取る所の無常等の、どれか一つの相への観智心である。それは遍作…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-5)(私家版)

6.行道智見清浄…… 彼はこれら進展の妨害から抜け出して、引き継き修行する時、三相に関する一系列の観智、即ち、生滅智から随順智までを証得する。この9種の観智は、名を行道智見清浄と言う。それはそれぞれ (1)生滅智(成熟の段階):これは、観の汚…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-4)(私家版)

(5)生滅智(udayabbayañāna-n下点。以下同様。未成熟の段階):諸々の行法の生滅を観照する智。「生」とは生起する時を指す。「滅」は変化、壊滅、消滅する時を指す。「縁に依り」生滅智を修習するとは、諸々の行法が、如何にして、それぞれの縁に依って…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-3)(私家版)

5.道非道智見清浄 三地における行法及びその諸々の縁を識別する時、それらを過去(と現在と未来)の5蘊等のグループ分ける。。。 その後、世、相続、刹那に依り、思惟智によって、それらの行法の三相を観照する:壊滅するが故に無常、畏怖がある故に苦、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-2)(私家版)

3.見清浄 特徴、作用、現象と近因に従って、名色の識別をする。見清浄は人々の「永恒なる我」の邪見が、清らかになる様に支援する為、この様な呼び名がある。。。。。。。。。 所謂、人というのは、ただ因縁和合の下に生起した所の、名色法の組み合わせに…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-1)(私家版)

■清浄の段階………… 観業処の、清浄の概要は7ある: 1.戒清浄。2.心清浄。3.見清浄。4.度疑清浄。5.道非道智見清浄。6.行道智見清浄。7.智見清浄。。。。。。。 この7清浄は、順序に従って(修行し)、成就する。一つ一つのレベルは、更に上の…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-12)(私家版)

5.天眼通:天界又は地界などの遠近の状況を見る事ができる。天眼通の中には、「生死智」も含む。即ち、諸々の有情がどの様な業で死んで、何処へ生まれ変わったかと言う事を直接知る事ができる。この神通も又我々の、因縁果報の理解をする助けてになる。仏…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-10/11)(私家版)

1.神変通:色々な種類がある。例えば、一身が百身になるもの。仏陀の時代、チューラパンディカと言う人がいた。彼は非常に愚かで、仏陀の教える一句さえ覚えられない。彼の兄は阿羅漢で、もう彼を教えるのが嫌になった。彼は非常に悲しんだが、この時仏陀…

天網恢恢

自民党安倍派の裏金疑惑が大きく報じられています。どんなに隠しても、悪事はいつかは、バレます。。。。。。。 まさに、<天網恢恢疎而不漏>です。。。 仏教では<因果応報毫糸不爽> と言います。。。 己のした行い(身口意)は、いつか必ず己に帰って来…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-9/10)(私家版)

✥神通✥ 神通は5種ある。神変通(如意通)、天耳通、他心通、宿住随念及び天眼通。。 神通を修習したいならば、必ず先に四禅八定を修しなければならな。その後に、14種の行法を修する。非常に速く、飛禅ができなければならない。初禅から無色禅へ、無色禅…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-8)(私家版)

✥禅相✥ 三種の禅相(nimittam)の内、通常、一切の業処は適切な方法によって、遍作定相と取相を獲得する事ができる。。 しかし似相は、遍処、不浄、32身分、安般念にしか出現しない。。。 似相を通して近止定と安止定が生起する。。 近行定が安止定に進入…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-6)(私家版)

10不浄の修行では、初禅に到達する事ができる。仏随念、寂止随念は近行定にしか到達出来ない。というのも、二者の法門は、非常に強い尋を擁している為、例えば仏陀の功徳を思惟し続けるなど、心一境性を安止定のレベルまで高める事が困難でり、結果、近行…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-7)(私家版)

<表X>40業処総覧表(割愛)

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-5)(私家版)

修行の道において、もし、法門を選び間違えたならば、非常に時間がかかる事になる。仏陀の時代、ある人がシーャリプトラ尊者の下で出家した。尊者が神通力て彼の過去世を見ると、彼は500世において、錬金術士であった。金は非常に美しいものであるから、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-1/2/3/4)(私家版)

✥性格✥性格は合計6種ある: ………… 1.貪行者。2.瞋行者。3.痴行者。4.信行者。5.知識行者(覚行者)。6.散漫行者(尋行者)。。 「性格」又は「習性」は、個人の本性を指して言う。個人の自然的な態度と行為によって現れた性格の事。過去世になさ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(106-1/2/3。107-1)(私家版)

■一分別(四界分別観) ニ種の修法がある。一つは簡易的なもので、もう一つは詳細なタイプのものである。パオ・サヤドーの教えられるのは、簡易法である。。。 仏陀は言う:「あなたが身体を省察する時、それがどの様な格好であろうとも、行、住、座、臥、皆…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(105-1/2/3)(私家版)

■一想 食厭想の事。食事の厭な一面を省察して後、生起する所の想。例えば、食を求め探す苦、食べる事、消化、排泄と時の不浄を省察する。古では、比丘は一日一度しか食事しなかった。彼らは、ただ一回の食事の為に、太陽に下、裸足で歩いて托鉢に行き、路上…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(104-5/6/7)(私家版)

2.悲 苦痛の中にある衆生を対象に取る。他人が苦痛の中にあるのを見て、心は忍ばず、我々は、支援の手を差し伸べて、彼が苦痛から抜けられる様に願う。もし、我々の支援が成功しないで、彼と共に泣いてしまうならば、それは悲ではなくて、瞋である。悲心も…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(104-1/2/3/4)(私家版)

■四無量 四無量心とは、慈、悲、喜、捨である。四無量が「無量」と呼ばれるのは、禅の修行の時、必ず心を十方の一切の無量の衆生にむけ、遍満しなければならないからである。それらは又「梵住」(brahmavihāra)とも呼ばれる。というのも、梵天界の諸々の梵…