Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-12-17から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)〈実用アビダンマ〉(110−著者/訳者略歴)(最終回)

(1)スシーラ・サヤレー(著者)略歴: 1963年、マレーシア生まれ。。。 大学時代から観禅の研鑽を開始。。 1991年、ペナン仏教禅修センターにて出家。。。 1994年、緬甸の阿闍梨、パオ大禅師(パオ・サヤドー)に師事して、止禅、観禅を学ぶ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-6)(私家版)

7.智見清浄 禅修行者がこの様に観照する時、その智がすでに熟しているが故に、道安止心路過程が生起する。有分断の後、意門転向が起き、それに伴って生起するのは、2個又は3個の目標を縁に取る所の無常等の、どれか一つの相への観智心である。それは遍作…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-5)(私家版)

6.行道智見清浄…… 彼はこれら進展の妨害から抜け出して、引き継き修行する時、三相に関する一系列の観智、即ち、生滅智から随順智までを証得する。この9種の観智は、名を行道智見清浄と言う。それはそれぞれ (1)生滅智(成熟の段階):これは、観の汚…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-4)(私家版)

(5)生滅智(udayabbayañāna-n下点。以下同様。未成熟の段階):諸々の行法の生滅を観照する智。「生」とは生起する時を指す。「滅」は変化、壊滅、消滅する時を指す。「縁に依り」生滅智を修習するとは、諸々の行法が、如何にして、それぞれの縁に依って…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-3)(私家版)

5.道非道智見清浄 三地における行法及びその諸々の縁を識別する時、それらを過去(と現在と未来)の5蘊等のグループ分ける。。。 その後、世、相続、刹那に依り、思惟智によって、それらの行法の三相を観照する:壊滅するが故に無常、畏怖がある故に苦、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-2)(私家版)

3.見清浄 特徴、作用、現象と近因に従って、名色の識別をする。見清浄は人々の「永恒なる我」の邪見が、清らかになる様に支援する為、この様な呼び名がある。。。。。。。。。 所謂、人というのは、ただ因縁和合の下に生起した所の、名色法の組み合わせに…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(109-1)(私家版)

■清浄の段階………… 観業処の、清浄の概要は7ある: 1.戒清浄。2.心清浄。3.見清浄。4.度疑清浄。5.道非道智見清浄。6.行道智見清浄。7.智見清浄。。。。。。。 この7清浄は、順序に従って(修行し)、成就する。一つ一つのレベルは、更に上の…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-12)(私家版)

5.天眼通:天界又は地界などの遠近の状況を見る事ができる。天眼通の中には、「生死智」も含む。即ち、諸々の有情がどの様な業で死んで、何処へ生まれ変わったかと言う事を直接知る事ができる。この神通も又我々の、因縁果報の理解をする助けてになる。仏…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-10/11)(私家版)

1.神変通:色々な種類がある。例えば、一身が百身になるもの。仏陀の時代、チューラパンディカと言う人がいた。彼は非常に愚かで、仏陀の教える一句さえ覚えられない。彼の兄は阿羅漢で、もう彼を教えるのが嫌になった。彼は非常に悲しんだが、この時仏陀…

天網恢恢

自民党安倍派の裏金疑惑が大きく報じられています。どんなに隠しても、悪事はいつかは、バレます。。。。。。。 まさに、<天網恢恢疎而不漏>です。。。 仏教では<因果応報毫糸不爽> と言います。。。 己のした行い(身口意)は、いつか必ず己に帰って来…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-9/10)(私家版)

✥神通✥ 神通は5種ある。神変通(如意通)、天耳通、他心通、宿住随念及び天眼通。。 神通を修習したいならば、必ず先に四禅八定を修しなければならな。その後に、14種の行法を修する。非常に速く、飛禅ができなければならない。初禅から無色禅へ、無色禅…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-8)(私家版)

✥禅相✥ 三種の禅相(nimittam)の内、通常、一切の業処は適切な方法によって、遍作定相と取相を獲得する事ができる。。 しかし似相は、遍処、不浄、32身分、安般念にしか出現しない。。。 似相を通して近止定と安止定が生起する。。 近行定が安止定に進入…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-6)(私家版)

10不浄の修行では、初禅に到達する事ができる。仏随念、寂止随念は近行定にしか到達出来ない。というのも、二者の法門は、非常に強い尋を擁している為、例えば仏陀の功徳を思惟し続けるなど、心一境性を安止定のレベルまで高める事が困難でり、結果、近行…