南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(45-6)(私家版)

【比丘の世間に与える恵みと利益】       仏陀は、妙なる法を教え導き、世間と出世間の為に、繁栄の道を指し示した。この道に従って歩む者は、世間的及出世間的な一切の利益を得る事ができる。まさに、比丘たちは仏陀の教えが消滅するのを防止したのである。もし、比丘(が存在しない)ならば、仏法は早期に世間から隠没していたかもしれない。今、仏法が久しく存在するのほ、比丘による、世間への最大の貢献である。人々が比丘と親しく付き合い、仏法の開示を聞き、それによって三宝に帰依し、五戒を受持し、慈悲の心を育成し、仏法を学び、愚痴(愚かさ)を減らし、禅の修行に勤し無事によって、彼らは。今世と来世に、楽しさを獲得する。ある種の人々は、預流道果などの出世間的な成果を証悟するし、ある種の、比丘に親しむ人々は、信徒となって、仏陀の教えの意味や趣旨。認識し、出家してサンガの一員になり、涅槃を証悟する。多くの人々は、比丘と親しくなった後、酒びたりなどの悪習空離れ、人としての品徳を高めた。又、ある種の人々は、比丘について学び、己を高める事に成功した。すでにサンガに参加した人、これから参加したいと思う人は、常に持戒の功徳や、又、己のため、世間の為に齎す恵みと利益を省み、思惟して、法に従い、律に従って生活しなければならない。