2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ご来訪の皆様へ 7月20日より8月1日は、リトリートの為、ブログの更新を休みます。 その為、本日2セット合計5篇公開します。よろしくお願いいたします。 #035-150720 問4-10 禅師、出来ましたら、科学的な方法で、修行中に経験する光について、説明して頂けま…
#032-150719 問4-7 仏陀は大阿羅漢です。それならば、仏陀とその他の、同じ阿羅漢である弟子、たとえばシャーリプトラ尊者とモッガラーナ尊者とは、どのような違いがありますか? 答4-7 仏陀の阿羅漢道は、必ず一切知智(sabbaññuta-ñāṇa)と相応しています…
今日、私はちょっと機嫌がいい。 パオセヤドーの問答集を翻訳していて、長年の疑問、刹那定(カニカ・サマーディ)とは何か?が、解けたから。というか、刹那定と観禅(vipassanā)の関係が明白になったから。(同日アップのブログ<パオ・セヤドー問答集 #0…
#031-150718 問4-6 修行者は受念処(vedanānupassanā-satipaṭṭhāna)の修行をする時、刹那定(khaṇika-samādhi)だけを用いて出世間の境地に至る事ができますか? 答4-6 ここにおいて、我々は、先に刹那定について、定義を下さねばなりません。刹那定とは何…
#028-150717 これは菩薩の本来の性質なのです。これらのハラミツを実践するのは、一切知智19(sabbaññuta-ñāṇa)を証悟するためです。しかし、彼のハラミツが成熟する前、燃灯仏の時代から悉達多太子の間の期間、あるときは過去の不善業の為に、我々の菩薩も…
#027-150717 問4-3 もし修行者が修行の過程(パオメソッド~訳者注)を終了したものの、道智と果智はまだ証悟しえていないとして、もし彼の定力が消失したなら、観智も消失しますか?死後、彼は悪道(apāya)に生まれ変わるという事はありませんか? 答4-3 彼…
先日、「パオ・セヤドー問答集」を翻訳していて、如理作意、不如理作意という言葉が出てきました。我々は、一分一秒、いやもっと短い時間、絶え間なく<作意>しています。私はこの事に、以前、東京の某宿泊瞑想会に参加した時、気が付きました。 この瞑想会で…
#026-150716 問4-2 瞑想修行の過程(パオ・メソッド~訳者注)を終了した後、修行者は道智と果智(magga-ñāṇa、phala-ñāṇa)を証悟する事ができますか?もしできないとしたら、原因は何ですか? 答4-2 できるかもしれませんが、これは彼のハラミツによります…
#025-150715 問4-1 菩薩1(弥勒菩薩を含むArimetteyya bodhisatta)は凡夫(puthujjana)ですか?もし、弥勒菩薩が我々と同じ凡夫であるならば、彼が弥勒仏になる為に、人間社会に降誕してきた時、彼の成仏(仏陀に成る事)の状況は、我々とどのような違い…
今年の雨安居は台湾のパオ分院で過ごしたいと思っていましたが、「10月に定期検診を受けるように」と大学病院の担当医に言われたので、台湾は、11月の出発に変更しました(雨安居が終わっちゃう~~泣)。 で、台湾での訪問先はお寺三か所、その後、A尊者にお…
#023-150714 問3-12 「有分」は欲界、色界、無色界及び出世間13界において、どのように作用しますか?禅師、例を上げて説明して頂けますか? 答3-12 有分の、前の三種類の界における作用は同じです。というのは、それらは生起して、一期の生命の中の心識刹…
以前、台湾のお寺(テラワーダ系)で頂いたお経に<願他們是業的主人>とありました。 どういう意味かと、僧侶に質問しましたら、「業の持ち主は自分だという自覚の事」との事。 その時は「業って、自分に属しているんだよって、そんな当たり前の事を<私は…
#020-150713 問3-9 四界分別観の修行で、12種類の特相(特徴)を識別しようとする時、必ず硬い、荒い、重いという順序で始めなければなりませんか?修行者はその他の、任意の種類の特相(特徴)を選んで修行を始めてもいいですか? 答3-9 初めて修行する段階…
#019-150712 問3-8 死に際において、もし人に非常に強い正念があったなら、彼は過去の善悪業の業相(kamma-nimitta)の生起を免れる事ができますか? 答3-8 強くて力のある正念は、業相が生起するのを防ぐ事ができます。しかし、強くて力のある正念とは何で…
いつまでも晴れない梅雨空の下、バラの花がだいぶ咲きました。アプリコット色が好きですが、何しろ里山の際にある我が家、周辺の緑が濃すぎて、アプリコット(それから白色も)、完全に負けてしまっています^^;。 それならばと、切ってきて、室内の花瓶に挿…
#017-150711 問3-6 人が死ぬ間際、過去に行った善業または不善業によって業相が生起します。このような現象と、瞑想修行の時に久しく忘れていた昔の事柄のイメージが出現するのとは、類似しているのでしょうか? 答3-6 類似している可能性はあります。しかし…
昨日、<パオ・セヤドー問答集>の P94 を翻訳していて、う~~ん、レベル高いなぁと、感動したというか、恐怖したというか(苦笑)。 だって 《 あなたは認識の対象に対して、「これは女性、これは男性、これは(私の)娘」とか思っているなら不善法。「こ…
#016-150710 問3-5 どのような状況の下、修行者は安止定から落ちてしまいますか?または近行定まで下がりますか?どのような状況の下、近行定にいる修行者は、安止定に入りますか? 答3-5 もし修行者が自己の禅修を重視しないで、似相以外の別の対象を重視す…
#014-150709 問3-3 どのような状況になったなら、我々は、修行者が近行定を経験している、又は安止定を経験していると言えますか? 答3-3 もし定の中で、有分の状態が幾度となく発生するならば、我々は、それは近行定だと言うでしょう。ただし、その時の修行…
私は大乗の大日如来だとか阿弥陀如来だとかの、<信仰系の思想>というものが余り理解できない。仏陀も如来と言われるから、大日如来も何かの人格神かと思っていたが、違うようだ(阿弥陀如来は人格神らしい。仏陀は人格神ではない)。 先日、私がまだ若い頃…
#013-150708 問3-2:近行定と安止定の間には、どのような違いがありますか? 答3-2:似相が出てきた時、定力は非常に強い。しかしながら、近行定の段階では、禅支はいまだ完全には発達していないので、近行定の中で有分心(bhavaṅga)はなおも生起し、修行者…
#012-150707 問3-1:安般念を修行する時、三種類の禅相があります:遍作相、取相、似相といいますが、遍作相とは何ですか?遍作相は必ず灰色をしていますか?遍作相と取相の間にはどのような違いがありますか? 答3-1:安般念を修行する時、三種類の禅相、三…
今朝、庭に出てみると、バラとグラジオラスが咲いていました。切ってきて、ベランダの仏像に供えました(私は、タイの森林寺院の住職さんから頂いた、緬甸製の、大理石でできた仏像を、ベランダの手すりに供え付けています。仏像が、Y 盆地を見下ろす感じに…
#011-150706 問2-3:なぜ名色法を透視した後、必ず縁起(paṭiccasamuppāda)の第一法と第五法を修行しなければならないのですか? 答2-3:上座部の仏法においては、清浄(visuddhi)は七つの段階があります。ここでは前の五段階について解説したいと思います…
仏法の難しい翻訳文ばかりでなくて、近況も書いて!というリクエストに答えまして、<一服日記>を書きます。 私は吊り下げ魔。 まず布きんと雑巾は、全部隅っこにタコ糸を縫い付けてあって、100均で買ったS字カンで壁にぶら下げてます(さすがに水中運動に…
#010-150704 白遍の修行において、成功裏に第四禅にまで到達しようという修行者は、先に内と外における白骨観を修行しなければなりません。というのも、これを修行した後では、修行者にとって、白遍の修行が非常に簡単になるからです。故に、安般念の第四禅…
6月よりアチャン・チャーの法話集とパオ・セヤドーの著書の翻訳を始めるようになって、朝一番にPCの前に座り、前日翻訳しておいた部分をブログにアップする毎日です(アチャン・チャーの法話集は、台湾の出版社と版権の相談に入りますので、しばらく休筆しま…
#009-150703 仏陀は、三種類の人に観禅(vipassanā)を行う五蘊の法門を教えました。それは智慧の鋭い人、名法の観智についてあまり理解していない人、簡略な方法で観禅(vipassanā)を修行しようとする人、の三種類です。 私は今から二つ目の問題に答えます…
#008-150703 問2-2: なぜ我々は、第四禅に到達した後、直接五蘊の観察をし、それらの無常・苦・無我の本質を透視して、涅槃を証しようとしないのですか?涅槃を証する前に、我々はどうして三十二分身、白骨観、白遍、四界分別観、名業処1、色業処2、縁起…
#007-150702 問2-1 初心者はどのようにして定根と慧根をバランスさせればよいですか?どのようにして安般念(ānāpānassati)によって智慧を修行するのですか? 答2-1 初心者にとっては、定根と慧根をバランスさせる事はあまり必要とされません。というのも、…