Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー8)(私家版)

4.既に生じた善を円満にする もし、あなたが既に持戒しているのであるならば、これから先も破戒しない様にすれば、善法は速やかに増長する。。。。。。。 もし、既に、定の修行しているのであるならば、今は5分間しか専注する事ができなくても、引き継き1…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー7)(私家版)

3.未だ生じない善を生じせしめる 我々には、非常に多くの未だ生起せしめていない善法がある。例えば、五戒を保持していない人間で言えば、未だ生起していない善法は五戒である。。。。 未だ布施をしたことのない人間でいえば、布施が未だ生起していない善…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー6)(私家版)

もしあなたが、誰かに対して瞋恚を起こしたならば、悪法もまた同時に生起する。。。 前にも述べたが、瞋恚を退治する方法は、慈愛を送る事である。またもう一つ、別の方法として、あなたは以下の様に観ずる事もできる: 「私の瞋恚が生起するや否や、非常に…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー5)(私家版)

2.既に生じた悪は断滅せしめる もし、悪法が既に生起したのであるならば、正確な方法を運用して、それを除去しなければならない。あなたは新車を買ったばかりで、この車に対して非常に執着、貪愛している、とする。この時、悪法が生起する。というのも、貪…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー4)(私家版)

同様に、狐とは我々の煩悩の如くで、我々の正念が無くなり、5根の緩まる時を待って、煩悩は我々に噛みつくのである。。。。。 心の反応は非常に速く、外境に触れるや否や、即貪、瞋恚を起こす。その迅速なこと……ただ我々には、それを観察することが出来ない…

パンとサーカス

パンとサーカス……これは長期政権・奴隷制度の下、栄華を誇った古代ローマが、最後には崩壊した、その原因を言います。。。 人々に美食を保証し、目からの楽しみを与えて、柔順な市民を育て骨抜きにする。。。 昨日、ジャニー喜多川氏の性加害が、ジャニーズ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー3)(私家版)【180/360】

この事に対して、仏陀は、亀と狐の比喩を用いてお話されている。岸辺に一匹の亀がいて、4本の足を伸ばして休んでいた。その時、狐が一匹、食べ物を探していた。亀を見つけたので、それを食べようとて、亀に近づいた。亀は狐が向かって来るのを見て、4つの手…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー2)(私家版)

1.未生の悪は生じさせない 悪法の生起するのを防止する為に、根門を守る。所謂、根門を守るとは、目、鼻等の根門を全部締め切って、見ない、聞かないというのではなく、行・住・坐・臥において、常に一個の業処を守る事を意味する。心が一つの業処に専注す…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー1)(私家版)

◎四正勤 我々は既に、誤導された心は、これ程までに己にも、他人にも、大きな傷害を齎す事を知った。その為、我々は善念を育成し、悪念を取り払う方法を学ばなければならないならない。善念を育成する事は、四正勤を通して行う。所謂四正勤とは:

えびす丸日記〜お散歩

えびす丸(元保護犬。雄。トイプードル。4歳)のマーキング、一時は治った様に見えたのですが、再発して、その後の躾が、なかなか上手く行きません。。。。 朝と夕方、排泄を兼ねて、2回、散歩に行くことにしました。行く先は、大きな旅館と別荘が建ってい…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー18)(私家版)

4.無効業 十分な縁を得ることがない為に、熟すことの出来なかった現生受業又は次生受業、即ち、一番目と、7番目の速行心が、十分な縁を得られずに熟することがなかった時、無効業となる。諸々の阿羅漢にとっては、未来世においてしか熟することの出来ない…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー17)(私家版)

仏陀は《法句経》の中において、以下の様に言う: 「いかに敵があなたを害したとしても、貪・瞋・痴によって誤導された心は、あなたに更に大きな災いを齎す」 例えば、あなたが誰かに殴られる時、以下の様に考えるのが良い: 「大丈夫だ!私は前世において彼…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー16)(私家版)

彼は持戒清浄であった為、人道と天道において輪廻する時、一世毎に良いことが、3種あった。一番目は、長寿であること。持戒者は必ず長寿であり、健康である。二番目は、顔が美しく荘厳である事である。3番目は、智慧がある事。一つ一つの世において、彼は…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー15)(私家版)

勝蓮花仏の時代、人の寿命はほぼ、500万年の長さがあった。当時、ある一人の居士が、厳格に5戒を守っていた。500万年の間、一度も戒を破らなかった。当然、彼は止禅、観禅も修したかと思われる。臨終の時、彼は己が戒を持するに、これ程清浄であった…

善果報と悪果報

古くから《果報は寝て待て》と言われます。皆様、これ、実感されていますか??? 私は20年の長きに渡り、原始仏教(テーラワーダ)関連の、中国語の仏教書を日本語に翻訳して、WEB上にUPして参りました。。。。 最近、仏陀の教えがよく腹落ちする様になっ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー14)(私家版)

モッガラーナ尊者は、ただ一回だけ、父母を殺したが、250もの世において、頭を打ち砕かれる経験をした。たとえ、阿羅漢を証したとしても、同じく、粉身砕骨された。。。。 一度だけの悪業であるのに、これ程多くの果報を受けなければならないのは、非常に…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー13)(私家版)

「悪業を軽視してはならない。悪業は私の身の上に生じない、と思ってはならない。一滴一滴と悪業を累積するならば、最後には己の悪業は満杯になる。同様に、善業を軽視してはならない。小さな善業は果報を齎さないと考えてはならない。一滴一滴善業を累積す…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー12)(私家版)

彼は馬車を駆って、父母と共に森林にやって来て、そこで二人を降ろして言った:「貴方方は、ここで暫く待っていて下さい。私はすぐに戻ります。」……………… 彼はそこを離れた後、己を強盗の様な振りをして、大きな棍棒を持ち声色を出して叫んだ:「強盗だ!強盗…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー11)(私家版)

彼は、過去のある一世において、親孝行な農民であった。父母は二人共盲目であった。母親は、仕事を分担して貰う為に、彼に結婚する様に言った。初め彼は、結婚したくないと言っていたが、後に結婚した。妻を娶った後、最初の頃は、妻は、姑や舅に孝行した。…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー10)(私家版)

ただ彼はその時、その場では、死ななかった。仏陀の二人の上席弟子のシャーリプトラ尊者とモッガラーナ尊者は、般涅槃する時必ず、先に、仏陀に許しを請わねばならない。そうしなければ、涅槃に入れない。故に、モッガラーナ尊者は、身体の骨が粉々になる程…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー9)(私家版)

次に、モッガラーナ尊者の例を上げる。皆も知っでいる通り、仏陀の時代、モッガラーナは神通第一であった。ある時、彼が部屋で座禅・瞑想している時、神通によって、500人の強盗が、彼を殺そうとしている事を知った。その為、彼は神通を使って、屋根を伝…

天界へ

このブログをご閲覧の皆様、毎日楽しくお過ごしの事と思います。。。。 私は今年、齢74の老婆ですが、資本主義社会で生きていくのも、独裁政権、軍事政権下で生きていくにも、なかなか大変だなぁ、と思うこの頃です。。。。。。。。 仏陀も、人間は、生・…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー8)(私家版)

当時の人の寿命は2万年であった。。。。現代人は寿命が短いが……。。。。 Jambukaは、比丘として2万年、修行したが何らの成果も得られなかった。これを「業障」と言う。往生(死亡)する時、彼は地獄に生まれ、そこから出たのは、ゴータマの出生の時であった…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー7)(私家版)

迦葉仏の時代、Jambuka は比丘であり、ある一人の居士の供養を受けていた。ある日、一人の阿羅漢比丘がやって来た。居士は阿羅漢比丘の荘厳さを見て、彼に沢山の美味しい食べ物と新しい袈裟を布施し、また、理髪師を呼んで頭を剃ってあげ、ベットも一台贈っ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー6)(私家版)

仏陀はお寺から歩み出て、本人を見て、たちまち言った:「貴方は、四方八方、自分は物を食べないと喧伝しているが、実際には、夜中にこっそり糞便を食べている!」Jambukaは思う:「あらら!これはまずい事になった。全てバレてしまっている。」そして、仏陀…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー5)(私家版)

仏陀は毎日早朝に、神通でもって、どこかの衆生が、因・縁が熟して、波羅蜜も具足していて、阿羅漢になれそうかと観察して、そうであれば、その人を度す為に出かけた。。。。 その日仏陀は、Jambukaの因・縁がすでに熟した事を観察したので、彼の住処のある…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー4)(私家版)

彼が服を着ない事、一日に少しばかりの糖蜜しか食べない事から、非常に多くの人々が、彼を敬服した。。。。。。。。 しかし、彼が夜中に糞便を食べていることは、誰も知らなかったのである。。。。。 こういう事から、人を(評価するとき)、表面だけを見て…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー3)(私家版)

外道は、椰子で出来た櫛でもって、彼の髪の毛を一本一本抜いた。Jambukaは、一日中食事をしないでも平気であったが、夜中にこっそり、糞便を食べていた。ある時、その行為を外道の人に、見られてしまった。外道は、彼を自分たちの組織に置いておくと、彼らの…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー2)(私家版)

《法句経》に、以下の例がある。Jambukaは、裕福な家庭に生まれたが、彼が幼児であった時、ご飯も食べず、ミルクも飲まず、糞便を食べたがった。服を着せると、彼はことごどくそれを破いてしまうので、いつも裸のままであった。彼はベットで眠らず、床の上で…

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先日、いつもお世話になっている温泉に行って来ました。湯船に先客がいて、よく見ると、知人のAさんでした。 A「サヤレーは毎日、何をしているのですか?」 S「朝一番に仏教書の翻訳、瞑想、それが済んだらワンちゃんとワチャワチャ遊んでいます」 「いいで…