南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー8)(私家版)

4.既に生じた善を円満にする      もし、あなたが既に持戒しているのであるならば、これから先も破戒しない様にすれば、善法は速やかに増長する。。。。。。。                もし、既に、定の修行しているのであるならば、今は5分間しか専注する事ができなくても、引き継き10分、20分、専注できる様、精進するならば、やがて禅相が出現し、その後に安般念第四禅を証して、修行を円満する事ができる。。。           智慧が増長しないのであれば、vipassanā によって、無常、苦、無我の観察を行い、己の希望する目標まで進む。。。        これが、既に生じた善法を引き続き継続して、円満成功させる方法である。。。    我々は、再度、心路過程を復習してみよう。食事を例に取ると、味が舌根を衝撃し、舌門心路過程が生起する。。。。。。。              合計17個の心識刹那があり、それらは以下の通り:                  過去有分、有分波動、有分断、        五門転向、舌識、領受、推度、       確定、速行×7、彼所縁、彼所縁。。。。。         味が舌を衝撃する時、それが酸っぱいか、辛いか、甘いか、苦いかは分からない。。というのも、最初の心路過程では、それがどの様な味であるかを判断する事は出来ないからである。(その種の判断は)意門に依らなければならない。