Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-05-28から1日間の記事一覧

翻訳『禅修指南』10-16(280/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 行と業有(=業) 縁起第五法の中において、已に説明したが、異刹那業力(nānakhaṇika kamma satti、すなわち、無明、愛、取、行によって取り巻かれている所の行の業力)によって、果報名色と業生色が生起せしめ…

翻訳『禅修指南』10-15

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 離心路過程心の識別(vīthi mutta citta) 1、行(34)が生起するが故に、結生識が生起する; 行(34)は因、結生識は果。 2、行(34)が生起するが故に、有分識が生起する; 行(34)は因、有分識は果。 3、行…

翻訳『禅修指南』10-14(275/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《行の縁によりて識》(Saṅkhārapaccayā viññāṇaṁ) (行の生起によりて、果報識が生起する) 「無明によりて、行が生起する」と「行によりて、識が生起する」に関して、それは無明と行の自然的エネルギー(atthi…

翻訳『禅修指南』10-13(270/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《各自各々》 一切の有情は、各々自ら無明と行を有している。 諸々の有情の間の無明と行は、それぞれ異なっている。 たとえば、この人は、男性に生まれる様にという、無明、愛、取に取り囲まれた、行と業の発願を…

般若の独り言~デラシネ百代の過客

これまで何度も、ブログに書いていますが、私は日本生まれの台湾人です。 台湾が日本の植民地だった時代、祖母が父(自分の息子)を連れて、神戸に来て、定住したのが最初です。 親戚を頼って、父の仕事を、探しに来たのかも知れません。 祖母も父も母も、日…

翻訳『禅修指南』10-12(270/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《先に知っておくべき識別方法》 縁摂受智の段階 この段階においては、諸々の因と諸々の果を: 「無明が生起するが故に、行が生起する;無明は因、行は果・・・」(+と知っておかねばならない)。 思惟智慧と初…