2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ここにおいて、私はあなた方に、我々の菩薩が如何にして、上述の8つの 項目の条件を具備した上で、至上願を発して授記を得る事ができたのかを、 説明したいと思う。 彼がまだ燃灯仏から授記を受ける前、彼はすでに2万億を超える尊仏の前で、 仏陀になりたい…
ここにおいて、私は皆さんにお訊ねしたい。 もし、あなた方が、自分には仏果を証悟したいという、十分に強力な 願または欲があると思うならば、あなた方の欲は、上記のように強烈 なレベルであるのかどうか? どうぞお答え下さい。 上に述べた8項の条件を備…
もし彼が、以下の事を人から聞いても、それを何ら困難とは思わず、 当該の任務を遂行する欲が強く、決して撤退しない事、それはすなわち、 「両腕の力だけを頼りに、水が充満した宇宙全体を泳いで彼岸に到達した 者だけが、仏果を証悟することができる。」 …
(六)徳の成就(huṇasampatti): すなわち、神通などを証する聖潔な人徳。というのも、ただ八定と 五神通を擁する出家者が発する至上願のみ、有効であるから。 八定とは四色界禅と四無色界禅である。 五神通とは、神変通(如意通)、天耳通、他心通、天眼…
(四)師に見える(sattāradassana); 仏陀に見える:これは、仏陀本人に会う事を言っている。ただ、生きて いる仏陀の前で発した至上願だけが効力がある。 世尊が般涅槃を証した後、仏塔の前、菩提樹の下、仏像の前、辟支仏(paccekabuddha)の前、または…
(三)因(hetu):悟るために必要な助縁の事。たとえ男性であっても、 彼の発する至上願は、必要な助縁の下でしか効力を発揮しない。 その意味は、彼は必要な基礎を具備していなければならず、 そうでなければ、(+発した願は)無効である。 (この因とは…
(一)人身(manussatta):人身を持つ者が発する至上願だけが、 効力を発する。龍、金翅鳥等が発した至上願は無効である。 なぜか? その他の身体では、人身によって仏果を証得する仏陀と、 相応しないから。 聴衆のみなさん、もしあなた方に十分に強力な願…
諸々の波羅蜜の、最初の条件は「至上願」(abhi-nīhāra)である。 そして、この願は、また8項の条件を具備している。 その願とは、「度せる者がいれば、私は彼を度する;解脱できる者が いれば、私は彼を解脱させる;順服する者がいれば、私は彼を順服 させ…
何がそれらの特徴、作用、現起(=現象)と近因か? 総体的に言えば、一切の波羅蜜は、他人を利益する特徴、 他人を助け、または猶予、逡巡しないという作用を有し、 現起(=現象)としては、他人の幸福を願う事、または 仏果を証悟したいと願う事、そして…
精進の後に、忍辱を挙げている: 一、精進は忍辱を円満成就するから; というのも、「精進者は精進を励起する事を通して、諸々の有情と 諸行が彼にもたらす痛苦を克服する」と言うから。 二、精進者に気概を示すため; というのも、忍耐力のある人は苛立つ事…
持戒の次は、出離を挙げている: 一、出離は、持戒の成就を円満するから; 二、善なる身・口の行為を教えた後、次には即刻、善なる 意行を教えるから; 三、持戒清浄者は、軽々と禅の修行を成就し、ジャーナを 証するから; 四、身・口の違反を捨離する事を…
4月の熊本地震で、家の壁が落ちました。 家屋一部損壊というので、義捐金がもらえるらしいの ですが、市役所から「申請には、損壊部分の写真添付 必須」と言われまして。 早速、デジカメで撮って、コンビニでプリントしよう としたけれど、何だか変。店員さ…
それらの順序とは? ここで「順序」と言っているのは、教え導く順序の事である。 この順序は、波羅蜜を実践し始める順序の事でもあり、また、 それらの順序を省察する事とも関連している。 通常は、先に省察した後、実践の素質(=内実)によって、 何を教え…
波羅蜜とは何か? 波羅蜜とは大悲心と、方法善巧智(=方法において善く考えられた、 巧みな智慧、方便)に相応し、かつ、渇愛、我慢(我ありと言う 尊大な心)と邪見に汚染されていない、高尚な素質の事を言う。 例えば、布施、持戒などなどである。 なぜそ…
大菩提乗(一) (Mahābodhiyāna) 上座部仏教に基づくと、菩提または悟り(=覚悟・覚醒)には 三種類がある: 一、正等正覚または三藐三菩提(sammāsambodhi): 二、辟支菩提(paccekabodhi): 三、弟子菩提または声聞菩提(sāvakabodhi)。 弟子菩提は…
註疏では、上述の文章(No.70 )を、結論の部分である、 としている。 ちょうど弓術を教える先生のように、外国から来た王子に五種類の 武器の使い方を教え、その後に、王子を激励して言う「国に帰って、 自国の統治権を掌握しなさい!」と。 彼は王子に、五…
結論~ 経の中で、仏陀はまた言う: 「諸比丘、当比丘注意某種対象時、由於該対象的縁故、比丘心中生起 貪・瞋・痴相関的邪悪念頭。這時、当他将注意力転移到与善法相関的 其他対象時、他就能摒除心中的一切貪・瞋・痴悪念、使悪念止息下去。 由於摒除了悪念…
五、決心でもって悪心を撃退する 《除妄念経》の中で、仏陀はまた以下のように言う: 「当他注意去除悪念的来源時、如果心中乃然生起貪・瞋・痴的 邪悪念頭、他応当咬緊牙関、舌頭抵住上顎、以決心来撃敗、 強迫、摧毀悪心。当他咬緊牙関、舌頭抵住上顎、以…
ダッダバ本生経の物語~ 《ダッダバ本生経 Daddabha Jātaka》の啓示を通して、我々は、 前述(No.66、67)の意味を、理解する事ができる。 ある日、森林の中で、一羽のウサギが北路瓦樹の下で寝ていた。 一粒の北路瓦の実が熟して、枝から分かれて落ちてきて…
上述(No.66)の経文について、註疏では以下のような解釈がある: 禅の修行者は、以下のように悪念の源、及び源の源について、思惟 しなければならない。「この悪念の原因は何か?その助縁は何か? どのような理由で、それは生起したのか?」 彼は引き続き調…
四、悪念の源を取り除く作意 《除妄念経》において、仏陀は続けて言う: 「当他努力忘掉那些念頭、不再注意它們時、如果貪、瞋、痴 乃然在他的心中生起、他応当注意去除這些悪念的来源。 当他注意去除這些悪念的来源時、他就能够摒除心中的一切貪、 瞋、痴悪…
ティッササマーネンの物語~ 下記は、建築の仕事に関する物語である: 以前、一人のサマーネン(=沙弥)がいた。名をティッサ(Tissa) という。 彼の戒師は、スリランカ東部のティッサ市の大寺院(Tissamahāvihāra) にいた。 ある日、ティッササマーネン…
万一、それでも悪念を取り除くことができないならば、彼は、 火をつけるための一対の木とか、そのようなものを、袋から 取り出す。そして、注意力をこれらの方へ向けて、言う 「これは上に置く木、これは下に置く木」などなど。 こうして心を(悪念以外の)…
「応当努力忘掉這些念頭、不応継続注意它們」 というこの言葉について、註疏は以下のように、解説している: (+邪念を)思い返してはならない。これらの邪悪な考えを 思ってはいけない。(+その為に)その他の事柄に従事する事。 人が、ある種の事柄を見…
三、悪念を忘れる 経の中で、仏陀は引き続き下記のように言う: 「思惟這些悪念所帯来的危険之後、如果貪、瞋、痴的邪悪 念頭乃然在心中生起、他応当努力忘掉這些念頭、不応継続 注意它們。当他努力忘掉這些念頭、不再注意它們時、他就 能够摒除心中的一切貪…
チャンナ尊者の物語~ ここで、私はチャンナ尊者(Channa Thera)の話をしたい: 仏陀が大般涅槃に入った後、サンガは、仏陀の指示に従って、チャンナ 尊者に対して梵罰(brahmadaṇḍa)を実施した。 梵罰を受けた後、チャンナ尊者は修行に精進し、名法と色法…
二、悪念のもたらす危険を思惟する 《除妄念経》の中で、仏陀はまた以下のように言った: 「当他注意与善法相関的其他対象時、如果貪、瞋、痴的 邪悪念頭乃然在他的心中生起、他応当思惟這些悪念所帯来的危険: 『這些念頭是邪悪不善的、是応該指摘的、它們…
難陀尊者は、自分の名前の上に「利益一点張り」「高貴な買主」という、 手厳しい綽名を付けられて、非常に不安で焦燥感を覚えた。 「ああ、私は大きな間違いを犯してしまった、私は比丘の身分に ふさわしくない!六根の門を守らない為に、兄弟弟子の嘲笑の的…
「世尊、この天女たちと比べて、国美王妃は、我々が道で見かけた 年老いた雌猿のようで、彼女は女性とは言えないくらいです。 彼女は、これらの殊勝な天女たちと並び比べる事ができません。 これらの天女たちは、彼女より美しく、感動的です。」 「難陀、比…
難陀尊者の物語~ 次に、私は、難陀尊者(Venerable Nanda)の物語を 通して、細い木釘を用いて、太い木釘を取り除く方法について、 解説したいと思う。 難陀尊者は出家した後、梵行の生活が好きになれなかった。 というのも、彼の妻である国美王妃(queen J…