「世尊、この天女たちと比べて、国美王妃は、我々が道で見かけた
年老いた雌猿のようで、彼女は女性とは言えないくらいです。
彼女は、これらの殊勝な天女たちと並び比べる事ができません。
これらの天女たちは、彼女より美しく、感動的です。」
「難陀、比丘の責任をしっかりと果たして、仏陀の教えの中で
(+梵行の生活を)楽しみなさい。もし、あなたがそうすることが
できたならば、私は、あなたが将来、この様な天女を500人、
擁する事ができるよう保証します。」
「世尊、世尊が私にこれらの、桃色の足を持つ可愛い天女を擁する事
を保証してくれるならば、私は世尊に従い、仏陀の教えの中で、
楽しく生活したいと思います。」
難陀尊者は祇園精舎に帰って後、天女を手に入れるために、
非常に努力して、比丘の責任を果たした。
その時、仏陀は、比丘たちに、難陀尊者が修行している場所の近くへ
行って、「ある比丘が、天女を擁する事について、仏陀の保証を得た
ので、比丘の責任を果たす事に努力している。」と言うようにと、
頼んだ。
比丘たちは「はい、そうします、世尊」と言い、彼らは難陀尊者の
所へ行って、彼の耳の届く所で、以下のように言った。
「難陀尊者は天女を擁するために、比丘の責任を果たすよう努力して
いる。聴くところによると、仏陀はすでに保証したそうだ。鳩のような
桃色の足を持つ500人の天女は、難陀尊者の努力の賞品という訳だ。」
「おお、難陀尊者は、利益一点張りの比丘だ!」
「おお、難陀尊者は高貴な買主だ!」(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)