南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー13)(私家版)

■業のみ存在し、業造者(業を造る者)はいない 漫長な輪廻の中において、我々は、絶え間なく善悪の業を成し、業を成した後に、果報を残すことになる。この漫長な輪廻の中において、誰が業を成しているのか?誰が果報を受け取っているのか?一箇の、永遠で恒…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー13)(私家版)

■業のみ存在し、業造者(業を造る者)はいない未完

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー12)(私家版)

意門転向、遍作、近行、随順はすべて、行法の無常、苦、無我の三相の内の一つを所縁にとるもので、欲界心である。 種姓は、出世間心ではなく、欲界心である。それは、涅槃を所縁に取るものの、煩悩を断ち切ることは出来ない。 道、果は出世間心である。 故に…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー11)(私家版)

次に、初めて道果(ソータパナ)を証したときを例にして、説明する。ソータパナ道心の心路過程は以下の通り: 波・断・意・遍・近・随・種・道・果・果樹・有分心……1.有分波動。2.有分断。3.意門転向。4.遍作。5.近行。6.随順。7.種姓。8.道…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー10)(私家版)

八正道の中の正見は慧心所、正思惟は尋心所、正精進は精進心所、正念は念心所、正定は一境性心所である。故にソータパナ道心は、八正道を同時に展開すると、言われる。上の事から、36個の心所がある(ことがわかる)。その上で、ソータパナ道心には、37…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー9)(私家版)

34ー36.正語、正業、正命:八正道の中の3個である正語、正業、正命は、それぞれ言葉による悪行、身体による悪行、および邪命へ傾かんとするとき、それを断じ除くことを執行する。三者は、出世間心においては、同時に生起する。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー8)(私家版)

33.無痴:無痴とは即ち智慧のことである。この一刻において四聖諦を徹底的に知ること、一番目は、苦諦を知り、二番目に集諦を除き、三番目に滅諦を体験し、四番目に道諦を展開する。こうしたことから、無痴というこの智慧は、ソータパナ道心を証悟した時…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー7)(私家版)

21ー32.身軽安、心軽安、身軽性、心軽快性、身柔軟性、心柔軟性、身適業性、心適業性、身練達性、心練達性、身正直性、心正直性:この19個の遍一切美心は、必ず善心と共に生起し、全て涅槃を所縁に取る。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー7)(私家版)

16ー17.慚愧:両者は、(人が)涅槃を証悟したならば、もはや、悪を成そうという欲望がなくなるという、その様な一種の心の状態。18.無貪:涅槃を己のものであるとして、執着しないこと。19.無瞋:涅槃に対する一種の慈愛の態度。涅槃に対して反…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー6)(私家版)

13.欲:涅槃わ獲得したいと思う。14.信:涅槃に対して確信がある。15.念:相応名法をして、涅槃を忘れないこと。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー4)(私家版)

7.作意:相応の名法を涅槃へと向かわせる。8.尋:相応の名法を涅槃に投入する。9.伺:相応の名法を何度も重ねて涅槃に安置する。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー5)(私家版)

10.勝解:これは涅槃であると、確定する。11.精進:相応の名法を、涅槃に向ける。12.喜:涅槃を好む。この喜は、貪ではない。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー3)(私家版)

4.思:相応する名法が、涅槃に向かう様に、促す。思は、この時点では、業を累積しない。というのも、ソータパナ道心は、煩悩を断じ除き、輪廻を短縮するものであるが故に。5.一境性:全ての相応する心法を涅槃に集中させる。6.名法命根:相応する名法…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー2)(私家版)

1.触:触の作用は涅槃とソータパナ道心を、繋げる事。2.受:涅槃の静寂を体験する事。3.想:これは涅槃であると、標識する事。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー2)(私家版)

1.触:触の作用は涅槃とソータパナ道心を、繋げる事。2.受:涅槃の静寂を体験する事。3.想:これは涅槃であると、標識する事。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(16ー1)(私家版)

■出世間善心 出世間善心には、合計37個の名法がある。禅修行者が、名色法の無常、苦、無我の三相の内の一つを観じて、ソータパナ道心を証するとき、合計37個の相応名法がある。心王は、ソータパナ道心。ソータパナ道心は善心、ソータパナ果心は果報心で…

お経(CD)の整理

今日は、手持ちの、パーリ語、ミャンマー語、タイ語のお経(CD)を整理しました。。。 これらのCDの中で、一番好きなのはパーリ語のお経、次はタイ語版てす。。。 ミャンマー語版は、私、ミャンマー語不案内な為に、感動して一心に聞き入る、という所までは…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー13)(私家版)

もし、禅修行者が三禅を証することに成功したならば、三禅は「喜、楽、一境性具三禅善心」であり、伺を取り去った後、32個の名法が残る。もし、彼が三禅を捨てて、四禅に入るならば、31個の名法ということになる。心王は「楽、一境性具四禅善心」である…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー12)(私家版)

禅修行者が、初禅からニ禅に定力を上昇させる時、幾つの名法が生起するか?心王とは何か?我々は、論蔵五分法に基づいて分析してみよう。ニ禅は、尋を除くので、「伺、喜、楽、一境性具ニ禅善心」で、33個の相応名法がある。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー11)(私家版)

31ー32.身正直性、心正直性:心と心所の正直、狡猾でないこと。33.無痴または智慧:全ての色界心と無色界心には、必ずこの智慧が存在する。智慧とは、安般念似相を、了知することである。合計で33個の心所がある。一個の心王をたすと、合計34個…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー10)(私家版)

27ー28.身適業性・心適業性:心所と心が柔和になって、操作が容易になること。安般念似相を所縁に取るのが容易になる。29ー30.身練達性・心練達性:心と心所の練達と熟練。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー9)(私家版)

21ー22.身軽安・心軽安:心所と心を軽やかに、安らぐ様にする。23ー24.身軽快性・心軽快性:心所と心を軽快にする。25ー26.身柔軟性・心柔軟性:心所と心を柔軟にする。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー8)(私家版)

19.無瞋:安般念似相に対して、粗野な態度を取らないこと。20.中捨性:心と心所のバランスを取ること。その中の一つでも、何らかの方面へ偏向しないこと。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー7)(私家版)

16.慚/17.愧:ジャーナを証した時、すでに慚愧は存在する。それらは、悪をなさないという、一種の心の状態である。。 18.無貪:安般念似相をば、己のものであると執着しないこと。シャーリプトラ尊者は、初禅、ニ禅、三禅、四禅に入り、その後出定…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー6)(私家版)

13.欲:安般念似相を得たいと思う。。14.信:安般念似相によって初禅が得られるという確信。5.念:安般念似相に対して、常に念じて忘れないこと。安般念似相が、心流の中において、途切れない様にすること。

ひな祭り

ひな祭りが近付くと、私は少しソワソワします。私には二人の子供がいますが、皆男子で、ひな祭りとは関係がありません。。 ひな祭りが気になるのは、大阪在住の大姉を思ってのことです。 私が物心つく前、父母が離婚してしまい、残された5人の孫を、祖母が育…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー5)(私家版)

10.勝解:これは安般念似相であると、確定する。11.精進:全ての相応名法を、安般念似相において安定させる。12.喜:全ての相応名法をして、安般念似相に対して喜ばしめる。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー4)(私家版)

7.作意:相応する名法を安般念似相まで、導く。8.尋:相応する名法を安般念似相に向かわせる。9.伺:相応する名法を何度も安般念似相に安置する。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー3)(私家版)

4.思:全ての相応名法を目標に向かう様奨める。安般念似相に対して、行動を起こす。その後それ自身は、色界善業をなす。 5.一境性:全ての相応名法を、安般念似相に、統一的に集中せしめる。一境性を正定にまで高める。。。 6.名法命根:相応名法の生…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(15ー2)(私家版)

1.触:安般念の似相とジャーナ心を繋ぐ。2.受:初禅が齎す楽しさを体験する。3、想:これは安般の似相であると標識する。