Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー8/9)(私家版)

6.4増上 (1)欲増上。(2)精進増上。(3)心増上。(4)観増上。。。。 増上法とは、所属の心を支配して、艱難な事柄を実行させる、又は完成させる。又は重要な任務を遂行する事を言う。増上法と根の間の違いは、支配の程度と範囲である。増上法は…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー6/7)(私家版)

諸々の根の中において、「未知当知根」は、ソータパナ道智である。「具最終知根」は、阿羅漢果智てある。「最終知根」は、中間の、6種の(出世間)智で、ソタパナ果智、サタガミ道智、サカダミ果智、アナガミ道智、アナガミ道智、阿羅漢道智を含む。合計2…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー4/5)(私家版)

《カラマ経》は、南伝仏教において、非常に重要な経典である。以下の言葉は考察するに値する:「経典で述べられている事、伝統的に述べられている事、教師が述べた事、文化的に伝承された事……などなどは、軽々しく信じてはならない。」経典にあるからといっ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー3)(私家版)

4.22根 (1)眼根。(2)耳根。(3)鼻根。(4)舌根。(5)身根。(6)女根。(7)男根。(8)命根。(9)意根。(10)楽根。(11)苦根。(12)悦根。(13)憂根。(14)捨根。(15)信根。(16)精進根。(17)念根。(18…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー2)(私家版)

3.12道分 (1)正見。(2)正思惟。(3)正語。(4)正業。(5)正命。(6)正精進。(7)正念。(8)正定。(9)邪見。(10)邪思惟。(11)邪精進。(12)邪定。。。。。。。。 ここで言う「道」は、ある目的地に導く意味である(道路…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー1)(私家版)

■混合的な類別の概要 混合的類別の概要は、その列挙された組み合わせが、善、不善と無記心所が含まれている為、この様に言われる。合計7個に分けられる。。。。。。。。 1.6因(根) (1)貪。(2)瞋。(3)痴。(4)無貪。(5)無瞋。(6)無痴…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー19)(私家版)

(1)四漏。(2)四暴流。(3)四軛は3個の心所:貪、邪見、痴。(4)四繋は3個の心所:貪、邪見と瞋。(5)四取は2個の心所:貪と邪見。(6)6蓋は8個の心所:貪、痴、瞋、疑、ジョウ挙。昏沈、悪作と睡眠。(7)7個の潜在的傾向は6個の心所…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー18)(私家版)

<表T>諸々の煩悩の所属する心所。(割愛)

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー15/16/17)(私家版)

8.十結。論の教えでは、10種の結は、(1)欲貪結。(2)有貪結。(3)瞋恚結。嫌悪結とも。(4)慢心結。(5)邪見結。(6)戒禁取結。(7)疑結。(8)嫉結。(9)慳結。(10)無明結。。。諸々の結は、有情をば、生死輪廻に繋ぎ止める為に…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー13/14)(私家版)

潜在的傾向は、因と縁が具足した時、出現する。経典に以下の様な話がある。。 マハナカと言う長老がいて、彼はひたすら静かに止禅と観禅の修行をしていた。60年間一度も煩悩が出現する事なく、己はすでに阿羅漢を証したのだ、もう精進する必要はない、と思…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー12)(私家版)

7.7つの潜在的傾向(随眠)(ānusayā) (1)欲貪が潜在傾向にある状態。(2)有貪(存在に対する執着)が潜在的傾向にある状態。(3)瞋恚(嫌悪)が潜在的傾向にある状態。(4)傲慢心が潜在的傾向にある状態。(5)邪見が潜在的傾向にある状態。…

翻訳者(中→日)<実用アビダンマ>(82ー11)(私家版)

6.6蓋(nīvarāni)6種の蓋:(1)欲欲蓋(欲楽を欲求する蓋)。(2)瞋恨蓋。(3)昏沈睡眠蓋。(4)ジョウ挙悪作蓋。(5)疑蓋。(6)無明蓋。。 一般的に、禅修行の時、我々が聞くのは、5蓋である。しかし、《アビダンマ論》ではもう一つ、無明…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー9/10)(私家版)

(4)我論取: 即ち「身見」(sakkayaditthi)に執着する事。即ち、5蘊のどれか一つを「我(私)」又は「私のもの」と思う事。経典では、20種の身見が表記されている。5蘊の一つ一つには、それぞれ四種の観念がある。例えば、「色蘊を我であると思う。…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー8)(私家版)

彼は苦行を放棄する時、子供の時にりんごの樹の下で、初禅に入ったのを思い出した。彼は、この種の初禅の境地は、過患のない楽しみで、この種の楽しみはレベルを上げていく事ができる(と考えた)。そして、彼は、安般念の修行を開始し、初禅、ニ禅、三禅、…

翻訳中→日)<実用アビダンマ>(82ー7)(私家版)

(3)戒禁取:儀式を執り行ったり、苦行を修すると解脱出来るという考え。これは「儀式に執着」する身の縛と似ている。菩薩が仏陀になる前、やはり戒律禁取を執着した。その為、苦行を6年修行した。あの時代のインドでは、多くの人々は、皆、煩悩は身体か…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー5/6)(私家版)

5.四取(upādānā) 四種の取:(1)欲界取。(2)邪見取。(3)戒禁取。(4)我論取。。。 (1)欲取:欲楽に対する強烈な渇愛。しかし、諸々の注釈書では、対象は更に広範囲に、一切の世間の物に対する渇愛としている。(2)邪見取:道徳上、邪悪と…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー4)(私家版)

4.四繋(gantā) (1)貪婪による身の縛。(2)瞋恨による身の縛。(3)儀式への執着(戒禁)による身の縛。(4)武断の信(独善的な執着)。「これが真実、これだけが真実」という身の縛。身の縛と言うのは、それらが心をして身体に繋ぎ止めるが故に…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82-2/3)(私家版)

2.四暴流(oghã)四種の暴流は、漏とは、全く同じ。名称が異なるのみ。(1)欲暴流。(2)有暴流。(3)邪見暴流。(4)向けて明暴流。何故、暴流と言うのか?というのも、それらは、諸々の有情を生存の大洋に投げ入れるが故に。又、それらは渡る事が…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー1)(私家版)

■不善の概要 1.四漏(āsavā) 不善の概要の中には四種の漏(ǟsava)がある。(1)欲漏。(2)有漏。(3)邪見漏。(4)無明漏。。。 経典の中で屢々出てくる。。 阿羅漢を証すると「諸々の漏が已に尽きる」訳であるが、それは、この四漏の事である。 …

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(81ー1/2/3)(私家版)

第7章 類別の概要 これより〈類別の概要〉に入る。前に説明した四種の究極法は、72種の個別の法に分ける事ができる。即ち、自性の法であるが故に。。。。。。 ✥72種の個別の法✥ 1.心:心は89種に分類する事ができるが、しかし、全て同一の法である…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(80ー1)(私家版)

✥涅槃✥ 4番目の究極法は「涅槃」(nibbāna)である。パーリ語では「nibbāna」。サンスクリット語では「nirvana」。「nirvana」は、二つの部分から成り立っている。「nir」は、離れる、「vana」は、貪愛。故に、「nibbāna」は、貪愛を去ること。貪愛は、一切…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(79ー1)(私家版)

■色界地 色界地の衆生は、結生起識の最初の段階では、ただ眼10法聚、耳10法聚、心所依処10法聚と、命根9法聚のみ生起する。あなたは、梵天神には身体はないのですか?と質問するかも知れない。。。。 例えば、梵天Sahampati が、降りてきて仏陀に法輪…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(78ー2)(私家版)

人類等の、胎生有情の結生の時、上に述べた様な、7種の10法聚がいきなり当時に生起する事は不可能である。母胎内における、一番目の結生識は、ただ身10法聚、性根10法聚と、心所依処10法聚を生起させるのみである。結生識の後に、ゆっくりと生命期を…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(78ー1)(私家版)

✥色法の転起(転換)✥ ■欲界地 欲界地における衆生は、その出生毎に、四種に分ける事ができる。化生、胎生、卵生、湿生である。欲界地の衆生は、地獄、餓鬼、阿修羅、人間と天神である。その内、化生の有情は、天神と地獄、餓鬼(一部分の餓鬼は、胎生である…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(77ー3)(私家版)(276/360)

<図表S>胃の中の未消化物(割愛)

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(77ー2)(私家版)

心生純八法聚の中にも、一つの、食素と呼ばれるものがある。食生色聚の中の食素に、命根9法聚の中の消化の火を加えたものは、心生純八法聚の中の食素を支援し、結果、新しい代の心生食生色聚を生む事ができる。新しい代の心生食生色聚の中の食素は、食生色…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(77ー1)(私家版)

■食生色消化の火(命根9法聚の中の火界)と、食べ物を飲み込んだ時の外から来た食素(栄養素)の支援の下、体内の食素は食生色を生じる。胃の中の未消化の食べ物は、時節生八法聚と呼ぶ。時節生八法聚の中の食素は、消化の火の支援を受けて、新しい一代の色…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(76ー3)(私家版)

時節生色は、四種の色聚を生じる事ができる。1.純八法聚。2.音声9法聚。3.軽快性11法聚。4.音声軽快性12法聚。二番目の音声9法聚は、八不離色と音声である。我々は、時々胃の中音を聞く事があるが、これは音声9法聚で、(体内に)内在するも…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(76ー2)(私家版)

故に、外部に生命のない世界では、全て時節八法聚によって維持されている。というのも、その火界は、絶え間なく延命しつづける能力を持ち合わせているからてある。エネルギーが使い果たされた時、物質は世界から消失する。諸々の法は因縁生起であり、諸々の…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(76ー1)(私家版)

■食生色一粒毎の色聚が「住」時に到達する時、その火界は初めて、新しい一代の色聚を生じる事ができるる。心は「生」の段階の刹那においてが最強で、色法は「住」と段階が最強である。色法にも生、住、滅がある、純八法聚を例に取ると、純八法聚は、業生でも…