Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー3)(私家版)

4.22根              (1)眼根。(2)耳根。(3)鼻根。(4)舌根。(5)身根。(6)女根。(7)男根。(8)命根。(9)意根。(10)楽根。(11)苦根。(12)悦根。(13)憂根。(14)捨根。(15)信根。(16)精進根。(17)念根。(18)定根。(19)慧根。(20)未知当知根。(21)最終智根。(22)具最終智根。。。。。。             根とは、その範囲内において、相応する法をコントロールする法である。例えば、台湾の台北市桃園市には、それぞれ市長が統治管理しており、市長はその市の根に相当する。前の5根(眼根、耳根、鼻根、舌根、身根)は、5浄色である。2個の性根は、2種の性根色である。命根は、2種あり、それぞれ命根と命根色である。意根は、心の全体、即ち89心を言う。5受根(楽根、苦根、悦根、憂根、捨根)は既に前に述べた通りである。5個の修行の根(信根、定根、念根、慧根、精進根)は、非常に重要なもので、5根はバランスされて初めて、修行が進歩する。信根は慧根とバランスされ、定根は精進根とバランスされなければならない。念根は、いつの時にも必要である。念根があって初めて、信が過剰で慧根が足りない、又は慧根が過剰で信根が足りない事が分かる。これを知って後初めてバランスを取る事ができるのであって、これを知ることがないのであれば、念根が足りない事を示しており、修行はなかなか進まない。信根の強すぎる人は、容易に他人の話を信じ、誰の話でも信じてしまうが、この状況は、アジアに多い。