<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
「定根」と「慧根」は、界定に相当する(原文不明瞭につき、意訳)。
「四念処」の修行の対象において、たとえば、呼気・吸気に安住する時、「定根」は、心霊の不安を解消し、「慧根」は混乱と不確かさを解消する。
「信根」「精進根」「念根」は「定根」及び「慧根」の先行的修行であり、ちょうど国王が王位に登るのを援けるが如くに、「信根」「精進根」「念根」は「定根」及び「慧根」を援けて、最高の成就を証得せしめるのである。
「身念処」の安立と、心霊の主宰(=コントロール)が出来るようになった後に、もし「禅定」の道に進んだならば、「定根」は八正定に変り、「慧根」は五神通、たとえば、超自然的な神変の能力に変る。
もし、「直観(=vipassana)」の道に向かうならば、「定根」は「空禅定」「無相禅定」「無願禅定」になり、「慧根」は「五智慧清浄道」(すなわち、見清浄、度疑清浄)になる。そして、「見清浄」から始まって、その後に「三随観智」「10直観智」「四道智」「四聖果」「19観察智」(《清浄道論》第21、22章、参照の事)。
ここにおいて、我々は、五根は、如何にして共に発生するかを説明した。
次に、一根ごとの、それが形成される要素を説明する。
(5-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>