<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
一人の修行者は、どこに向かって『信根』を探すべきか?
『ソータパナ果』の四種類の構成要素において、探すべきである。(《相応部》大品、根相応第四、応観第八経)。
上記は、「信根」が「ソータパナ果」の四種類の構成要素をコントロール(制御)したのだ、という意味を持つ。
この四種類の構成要素とは:
1、仏陀の神聖なる特質に対して、たとえば、「阿羅漢」「正等正覚」などについて、不動揺なる信仰(=信頼と敬い<注1>)を備える。
2、法の神聖なる特質に対して、たとえば、「善説法者」など、不動揺なる信仰(=同上)を持つ。
3、僧侶(=僧個人)の神聖なる特質に対して、たとえば「妙行者」など、不動揺の信仰(=同上)を持つ。
4、「出世間禅定」の「最近因」を円満具足する。
この四種類の要素は、一人の修行者が一生のうちに「ソータパナ果智」を証得する事を保証する。
訳者注1:日本語の「信仰」は、<迷信を信じる>という意味に取られる事が多いので、本来の意味である<信頼と敬い>とした。
(5-8につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。
<「37道品ハンドブック」Ledeī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>