我々は既に説明した:
もう一つ例を上げる。と殺業を営んでいる人が臨終の時に、己が豚を殺している様なイメージを見たとする。これは業であり、業相ではない(もし、ナイフが見えてたならぱ、業相である。)。業とは通常は、意門心路過程であり、意門心路過程と眼門(5門)心路…
■行縁識(行の縁によりて識あり)…………… 行とは、前に述べた非福行、福行、不動行である。それには語行、身行、意行を含む。不動行は純粋に意行(意業)であり、無色善心である。非福行は、三不善語行、身行と意行で、福行は、善の身口意の行為である。。。。…
4.無明は、苦の滅の道は八正道である事を知らない。知らないだけでなく、八正道の事を、人類又は畜生への祭り事、又は天の祭り、火の祭り、又はその他の儀式であると、誤解している。。。。。。。 我々が八正道について誤解する時、歩む道を間違えてしまう…
2.無明は集諦を知らない。無明は、渇愛が苦の因であることを知らない。知らないだけでなく、欲楽と渇愛は、楽しみの元であると錯覚している。。。。 3.無明は、滅諦が即ち涅槃であることを知らないだけでなく、苦の滅又は滅諦を、もう一つの、別の世界に…
次男が所用で、インド・アメーダバードに行っています。。。。。 普段は無愛想な次男ですが、今回は Lineで、「今、インド到着!」と連絡が入りました。 彼は若い時に、世界放浪の旅に出かけ、10年間、実家に、音沙汰なしだった事があります(旅の途中、モ…
次に8種の無明と、無明の縁により、如何にして行となるかを解明する。 1.無明は、5取蘊は苦諦めさである事を知らない上に、5取蘊を執取する事を、楽しいと錯誤している。《中部》75経に以下の様な記載がある。。。 一人の先天性盲目の人がいて、黒色…
予てより翻訳して参りました <実用アビダンマ>は、実質、後20ページ程になりました(現在、320/360ですが、多くの図表があり、それらは割愛する為)。。。 年末か、遅くてもお正月の初め頃には、翻訳終了となります。。。。 その後、少しお休みを頂きま…
■縁於無明、行生起(無明の縁によりて行が生起する)……… 無明は、52個の心所の中の痴心所である。特徴は心の盲目性又は智慧のない事。経典では、無明の事を盲人と同じである、と言う。無明の現象は迷惑(惑い、惑乱する事)、作用は目標の真実の法を覆い隠…
<表V>12縁起の図表(割愛)
✥12縁起の法則✥ 無明(avijja)の縁によりて 行(sankhāra−nの下点。以下同様。)……………………… 行の縁によりて識(viññāna−nの下点。以下同様。)。……………………… 識の縁によりて名色(nāma−rūpa)。 名色の縁によりて6処(salayatana)。 6処の縁によりて触(p…
アーナンダ尊者(尊者はソータパナであった)が、ある日、座禅瞑想していると、縁起の法が彼の心の中において鮮明に顕現した。彼は喜び勇んで仏陀に会いに行き、仏陀に言った:「世尊、この12因縁は、大変に奥深く又殊勝です!非常に奥深く、殊勝であるだ…
第八章 縁の概要 この章は、二個の部分に分かれる。一番目はは発趣論(24因縁)、二番目は縁起。ここでは縁起の法のみ解説する。 ✥縁起の法✥ 縁起の法(Paticcasamuppādanayo−tの下点。以下同様)は、基本的には、生死輪廻の因縁構造の解明、即ち、生死輪…
✥総括✥ 一切の概要:5蘊、5取蘊、12処、18界、四聖諦。。。。 1.色、受、想、その他の心所(行)及び識の5者。5蘊と呼ばれる。 2.三(世間)地に属する同等の法。5取蘊と呼ばれる。出世間のものは、5取蘊とは言わない。欲界、色界、無色界のも…
故に、仏陀は、巧みな技でもって、先に世俗諦(人、我、彼……)を使い、衆生と疎通する方便とした。衆生の心に法が浸透した後、彼は初めて、これらの世俗諦は真実ではない、と解説したのである。実際に存在するのは、「因縁生、因縁滅、ただ苦と苦の息滅のみ…
仏陀は、苦集滅道を解説する時、先に苦の原因を解説する。というのも、衆生は、三界の中において、ただひたすら楽を享受したい、欲界、色界、無色界の楽しみを享受したいと願い、生老病死の苦痛を忘却しているからである。故に、仏陀は先に苦を教え、彼らが…
(3)苦滅聖諦:一法のみ。即ち、渇愛を取り除く事を通して証得する所の涅槃。涅槃は、渇愛の止息である。 (4)道聖諦:苦の滅に向かう道聖諦は、八聖道分である。四諦の教法の中における、四出世間道心の中に生起する所の八道分心所である。菩提分の概要…
何故、集諦(愛欲)が、苦痛の来源であるのか?例えば、台湾で水災が発生し、非常に多くの人々が死亡したとして、あなたは心がとても辛くなる。暫くして、その中の一人は己の友人であった。あなたは更に辛くなる。更に何日か経って、あなたの愛する血縁者が…
(1)苦聖諦:生老病死、愁い、悲しみ、苦、憂、悩、怨憎会、愛別離、所求不得苦及び5取蘊の苦。簡単に言えば、渇愛(集諦)以外に、三世間地の一切法は有為法であり、全て苦聖諦に属する。有為法とは、即ち、因縁和合の法であり、変化の法であり、因縁の…
(2)苦因(集)聖諦(dukkha samudayam ariyasaccam):パーリ語の「samudayam」には、いくつかの意味がある。一つ目は、「累積」で、業の累積を言う。二つ目は「来源」で、苦の来源の意味である。三つ目は「束縛」で、縛られている、という意味である。。…
5.四聖諦 仏陀は言う:「徹底的に四聖諦を知ることがないが故に、衆生は、ひとえに、輪廻の中において旋回し続けている。」 四聖諦は、(1)苦聖諦。(2)苦因(集)聖諦。(3)苦滅聖諦。(4)苦の滅に向かう道聖諦。。。。。。。 四聖諦は、仏陀の根…
<表U>四究極法と蘊、処及び界対照表(割愛)
4.18界 眼界、耳界、鼻界、舌界、身界、色彩界、音声界、香界、味界、触界、眼識界、耳識界、鼻識界、舌識界、身識界、意界、法界、意識界。。何故界と呼ぶか?界(dhatu)は、それらが己自身の自性を「持つ」又は「背負う」からである。例えば、地界は…
3.12処 眼処、耳処、鼻処、舌処、身処、意処(略称して6内処)、色彩処、音声処、香処、味処、触処、法処(略称して6外処)。この12処は、又別の一体的な分類法であり、先の5処と5浄色は、同じものである。。。 7から11処までは、5根と所縁が…
2.五取蘊 5蘊に執取する事は、一切の苦痛の来源である。仏陀は言う:「生・老・病・死・怨憎会・愛別離・求不得苦……総じて、5取蘊は苦諦である。」 5取蘊とは何か?色取蘊、受取蘊、想取蘊、行取蘊、識取蘊、この5法は、執取の目標となる。一切は貪愛…
■一切の概要 5個の部分がある。1.5蘊。2.5取蘊。3.12処。4.18界。5.四聖諦。。。。これらは、観智の目標であり、非常に重要である。修行において、これらの真実法を知らないのであれば、進歩するのは非常に困難である。 一切の概要の目的は…
7.八正道 (1)正見。(2)正思惟。(3)正語。(4)正業。(5)正命。(6)正精進。(7)正念。(8)正定。。 八道分の中において、正見とは、四聖諦を了知する慧心所である。仏陀は経典の中において、再三再四言う:「正見は苦、集、滅、道の四…
6.7覚支 (1)念覚支。(2)択法覚支。(3)精進覚支。(4)喜覚支。(5)軽安覚支。(6)定覚支。(7)捨覚支。 7覚支の中において、択法覚支は慧心所、即ち、名色法を如実に知見する所の観智である。軽安は心と心所、二者の軽安を言う。捨覚知…
4.5根 根は、その範囲内において作用を執行支配する所の心所である。5根は:(1)信根。(2)精進根。(3)念根。(4)定根。(5)慧根。5根は、それぞれの目的ーー勝解(信根)、尽力(精進根)、覚醒(念根)、不散乱(定根)及び照見(慧根)の…
法随法行の意味は、法の本質は、無常、苦、無我、空てあることを観ずる事。。 5蘊を無常と見做し、5蘊を矢の様だ、棘の様だ、病の様だ、空だ、無我……などなどと見做す。その様に見做す事によって厭離が生じる。。。 厭離は、修行上、非常に重要である。厭…