Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(50ー1)(私家版)

✥四種の業✥ 業:パーリ語「kamma」。。。。。 その意味は「造(ナ)す事」。。。。 善又は不善の思心所の事。。。。 52心所の中に一個の思心所があり、それは業を造る所の心所であり、それがまさしく業である。。。 仏陀は《増支部》の中において以下の様…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(49ー7)(私家版)

梵天(界)の寿命は非常に長い。。。 その間には既に、幾尊かの仏が出現したものと思われるが、彼らの寿命はまだ終わっていない。。。 梵天の寿命が長すぎる為、彼らの中に己が世界を創造したのだ、と言う邪見が生まれた。即ち、世界に存在する全てのものは…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(49ー6)(私家版)

《分別論》の中において、以下の様に述べられている。。。 四大王天の一「日」は、人間界の50年。。 33天の一「日」は、人間界の100年。。。 夜摩天の一日は、人間界の200年。。。 兜率天の一日は、人間界の400年。。。 化楽天の一日は、人間界…

仏教の悪業観について

本日翻訳UPしました<実用アビダンマ> (49ー3)に、障害者や性的マイノリティーは悪業の結果である、とあります。。 私の個人的見解とは別に、原文通り訳しました(仏教書は恣意的に訳してはなりませんから)。。。。 ここにはありませんが、女性に生ま…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(49ー5)(私家版)

人間界において、人間の寿命で一番短いのは何分間(生まれてすぐに夭逝する)であり、又、長い場合は百年となる。。。 我々の、この一期の生命は非常に短い、と言える。。。 現行の平均寿命は70余歳であるが、その前の仏の寿命は八万年であった。。。 仏教…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(49ー4)(私家版)

欲界の寿命:四悪趣の中において、寿命の差は非常に大きい。それは、当該の地に生まれ変わる時の悪業の強さによる。故に、有る種の衆生は、地獄において何日間苦しんだだけで、直に他の場所に生まれ変わる。有る種の者は、幾百年もの長い間、地獄で苦しまな…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(49ー3)(私家版)

盲目等の先天性疾患を擁する人類:所謂盲目等の先天性疾患の「等」は、先天性聾唖、身体障害、知的障害、発達障害及び性的中性等のLGBTQ(性的マイノリティー)の人を指す。。。 諸々の論師は、「先天性盲目」は熟した業が、幸福度の少ないものの故、結果(…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(49ー2)(私家版)

■欲善趣結生 善果報捨具推度心は、欲善趣地の中においては、盲目などの先天性疾患を擁する人類、有る種の神と、有る種の阿修羅の結生心となる。八大果報心(4個の智相応、4個の智不相応)は、一切の欲善地における結生、有分と死亡心になり得る。。。 この…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(49ー1)(私家版)

✥四種の結生✥ ■悪趣結生 悪趣に生まれ変わるその一刻、不善果報捨具推度心は、結生心となる。その次に有分に落ち込み、それは有分心になり、最後に死亡心になる。。。 この一世(一生。以下同様)は、これで切断される。。。 即ち:「悪趣によって結生された…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(48ー6)(私家版)

■結論 1.31界は:11個の欲界地、16個の色界地、4個の無色界地。。。 31界は又1個の宇宙でもある。宇宙は非常に多く、複数個あり、仏陀は我々の生存する宇宙に生まれたのである。。。。。。 2.11個の欲界地は、悪趣地(4個の界)、欲善趣地…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(48ー5)(私家版)

■無色界地 臨終の時に、無色禅を擁する者が、死後生まれ変わる所。一つ一つの無色禅は、それぞれ相応の界へ導く。合計四層ある。即ち、1.空無辺処。2.識無辺処。3.無所有処。4.非想非非想処。。。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー5)(私家版)

帝釈天は、33天に帰って来ると、花園に行った。。。。。 花園には、多くの仙女が歌を歌い舞を舞い、欲楽を嬉しんでいたので、帝釈天もまた一緒に楽しんだ。。。。 この時、モッガラーナ尊者が突然現れ、帝釈天は、少しバツが悪く感じた。と言うのも、先程…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(48ー4)(私家版)

聖者(ソータパナ、サターガーミ、アナーガーミ、阿羅漢を含む)は、無想有情天に生まれないし、又、悪趣にも生まれない。というのも、既に有身見を捨て去っているが故に。有身見を捨て去れば、その者がその前になした悪業は、悪趣に生まれ変わる様に誘引す…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(48ー3)(私家版)

仏陀は、菩薩道を修する時、浄居天と阿鼻地獄以外、その他の界は全て、出生した事がある。もし、菩薩が浄居天に行ったならば、必ずそこで般涅槃しなければならない為、人間界で仏陀になる事が出来なくなる。浄居天には凡夫はおらず、ソータパナもサターガー…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(48ー2)(私家版)

2.第二禅:少光天、無量光天及び光音天がある。。。。 3.第三禅:少浄天、無量浄天及び浄居天。合計3界。。。。。。。 4.第四禅:広果天、無想有情天及び浄居天。浄居天は又、5層に分けられる。無煩天、無熱天、善現天、善見天、色究極天。故に、第…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(48ー1)(私家版)(200/380)

■色界地 色界地は、生前において既にある種の色禅を証得し、かつ、死亡の時まで、怠惰により当該の禅を失うという事のなかった人が、死後生まれ変わる所である。色界地は16界ある。。。。。。 1.初禅:梵衆天、梵輔天及び大梵天という、合計3個の界があ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー6)(私家版)

4.夜摩天:夜摩天は極楽の境である。その王は善夜摩天王又は夜摩王。 5.兜率天:菩薩が仏陀になる前の最後の一世の住まい。 6.化楽天:化楽天の天神は、心任せに欲楽の物を創り出す事が出来る。 7.他化自在天:他化自在天は、心任せに欲楽の物質を造…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー4)(私家版)

3.33天:伝説によると、昔、他人の幸せの為に、己の命を捧げた33人の善男子がいた。死後、彼らは、当該の天界に生まれ、当該の界の大王と32の小王になった。。。。 その為、当該の界は、その名を、「33天」と呼ぶ様になった。当該の界の大王は帝釈…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー3)(私家版)

2.四大天王:これは天界の第一番目の層である。四大天王は、四方にあって、4個の分かれた、界がある。。。 一つ一つの界は、それぞれ一人の天王が統治しており、そこの住民は、半神の有情である。東方では、持国天王が乾達婆を統治しているが、それは即ち…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー2)(私家版)

1.人間界:パーリ語は「manussa」(人)。直訳は「鋭敏な心を持つ者」。。。 人類の心は、非常に鋭敏である為、その他の衆生よりも尚、善又は不善をなす事ができる。。。。 人は仏果(最高の境地)を悟る事もできれば、父殺し、母殺し、サンガの分裂、阿羅…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー1)(私家版)

■欲善趣地 7界ある。 1.人間界。2.四天王天。 3.33天(帝釈天)。 4.夜摩天。5.兜率天。 6.化楽天。7.他化自在天。。。 人間界以外の、その他の6つは皆、天界である。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(46ー3)(私家版)

2.畜生道:有情は、悪業の果報の結果、畜生道に生まれ変わる(事がある)。。。畜生は、空にいるもの、陸地、水中にいるもの(等がある。)。。。。。。。 衆生は、己のなした業に基づいて、異なる畜生道に生まれる。畜生道と人間界は同じ所にある。。。。…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(46ー2)(私家版)

諸々の論師は、その中に八大地獄がある、と言う。そして、それは(下に下るほど)その一つ一つは、ますます強烈に、耐え難いものだ(と言う)。。。。。。。。 それらは、等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、号叫地獄、大号叫地獄、燃焼地獄、大燃焼地獄、阿鼻地…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(46ー1)(私家版)

✥四生存地✥ ■悪趣地(apãyabhūmi) パーリ語「apāya」は、「全く無い」(apa)、「楽しい」(aya)で、悪趣地は、全く楽しみのない所、の意。悪趣地は、以下の4個の状況がある。。。。。。。 1.地獄:地獄は最下層の生存地、最も苦痛な生存地である。聞く…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(45ー5)(私家版)

同様に、ある種の人々は、臨終の時、非常な熱さを感じる。あなたはうちわを使ってあおいであげても無駄である。というのも、彼はその時、地獄の相・地獄の火を見ているが故に。。。。。。。。。。 この地獄の火は「趣相」であり、彼の次の一世は、地獄に生ま…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(45ー4)(私家版)

3.趣相:出生せんとする間際の場所の象徴。例えば、と殺業に従事していた人が臨終の時に見るのは、と殺に使っていたナイフかもしれない。これは「業相」である。また「趣相」(を見る)事もある。。。 例えば、地獄に生まれる時は、火が見えるが、他人には…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(45ー3)(私家版)

2.業相:即ち、以前に業をなした時に知った所の色彩等、又は以前に業をなした時に使用した道具などはである。善業又は悪業をなした時に使用した道具。例えば、あなたは常日頃、よく仏陀にお花の、供養をした、とする。臨終の時、お花を供養した善業が熟し…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(45ー2)(私家版)

1.業:状況に応じて現前するのは、次の一世に生まれ変わる事になる業である。業(kamma)は、過去においてなした所の善業又は悪業である。。。 もし、常日頃から布施をしておれば、臨終の時には、映画の様に、自分が布施しているの姿が見える。また、医師…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(45ー1)(私家版)

■死亡の相 人が臨時雄を迎えた時、過去のある一個の業が熟して、次の一世(一生。以下同様)の生まれ変わりを齎す。。。 故に、何らかの目標が、彼の最後の一個の心路過程に顕現する。。。 この目標は、3種類に分類する事ができる。それぞれ:業、業相、趣相…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(44ー4)(私家版)

4.「毀壊業」の発効:極めて強力な毀壊業が、寿命が尽きる前に、その人の令生業力をば、中断に追い込み、死亡に至らせしめる。。。 例えば、ある人物が、本来なら70余歳まで生きられる所、35歳の時に、以前になしたある悪業が、この時突然熟して、彼に…