3.趣相:出生せんとする間際の場所の象徴。例えば、と殺業に従事していた人が臨終の時に見るのは、と殺に使っていたナイフかもしれない。これは「業相」である。また「趣相」(を見る)事もある。。。 例えば、地獄に生まれる時は、火が見えるが、他人には、この火は見えない。と言うのも、これは彼の業であるが故に、彼にしか見えないのである。。。。。 私がオーストラリアにいた時、ある居士が以下の様な事を教えてくれた。彼女の夫が癌になって、身体に疼痛があったが、彼はモルヒネも打たず、どの様な薬も飲まず、苦しみを禅の修行で乗り越えようとした。最後、臨終の時、彼は「とても明るい!とても明るい!」と言い続けた。彼女は「電灯はつけましたよ」と言ったが、彼は尚も「とても明るい!とても明るい!」と言い続けた。。。 彼女は、これは一体どうした事か、全く離開出来ないでいたので、私にこの事を知らせて質問したのである。。。。 私は「彼は光を見たのでしよう。」と答えた。光を見ると言うことは、「趣相」である可能性がある。と言うのも、天神は非常に明るいからである。故に、彼が光を見たという事は、それは「趣相」で、彼は天界に生まれたであろう事が想像出来る。。。 私の説明を聞いて、彼女は大いに悟り納得して、大いに慰められた。