Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(47-4)(私家版)

如来は《火堆喩経》の中において、更に進んで以下の様に言う。。。         たとえ身体が、熱く焼かれた鉄片に囲まれたとしても、その苦しみは破戒の人が、信施の袈裟を着て受ける所の、果報の苦には及ばない。。。                たとえ口を、赤く焼けた鉄の鉗子で、無理やり開けさせられて、熱く焼けた鉄球を飲み込まされたとしても、その苦しみは、破戒の人が信施の食べ物を受け取って食べた所の、その果報の苦には及ばない。。。   熱く焼けた鉄の椅子又は鉄のベッドに座らされたとしても、その苦しみは、破戒の人が信施の椅子やベッドを使用した結果、得た所の、果報の苦には及ばない。。。    たとえ、頭が下、足が上になる様に吊るされて、溶けた鉄の溶液に浸されたとしても、その苦しみは、破戒の人が信施の寺院に住んで受ける所の、果報の苦には及ばない。。。                  《火堆喩経》は、すでに沙門法において堕落しておりながら、尚、沙門の相(様相)を呈する所の、戒律違反者が受けなければならない果報に関する説明である。。