Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(48-6)(私家版)

当該の経の義注には、比丘が慈愛を修習した後、信施された食べ物の主人、無負債者、継承者となって、(この食べ物)を受け取り、用いる事が出来る、そうなれば、“借受用“ではなく、“継受用“ になる、と書かれている。…………………………………………………………………《小弾指経》に基づけば、戒律が不清浄な比丘は、慈愛を修習して、信施された食べ物を受け取る不正当な過患を、打ち消す事が出来ると言う訳である。。。……………………袈裟、夜分薬、住まいの受用も又同じ道理(が適用される)。……………………            終生戒律の清浄を保持するのは、非常に困難である。故に、全ての比丘は、慈愛を修習しなければならない。毎日少なくとも一刻は修習する事。…………………………………………慈愛は又、比丘が己の心を慰撫する方法の一である。。。…………………………………………   礼拝する信徒の為に “楽しく平安である様に“ と祈願するのも又、慈愛の一つの形である。……………………………………………………………… 比丘が、この様な、人を祝福する習慣を身につける事は、己の戒律不履行によって、戒律が不清浄である時に礼拝される事の不善を、除去するものである。(この事は、多くの比丘は、ただ伝統に従って実践しているだけで、その因を知らない。)。