Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(44ー3)(私家版)

2.(令生)業力が尽きた時:令生業を、既に使い果たした為に死亡する。本来の寿命は未だ尽きていない、又はその他の、寿命を引き伸ばす条件が整っていたとしても(死亡する)。というのも、人間として生まれる為の、その業が既に終結したが故に。この様な…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(44ー2)(私家版)

1.寿命が尽きる:寿命が限定される生存界において、その他の有情は、寿命が尽きた時に死亡する。人間界においては、これは、年老いた為の自然な現象である事が知れる。仏教の考え方では、百年経過する毎に一歳減少し、現在の我々の平均寿命は70余歳とな…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(44ー1)(私家版)

✥死亡と結生の過程✥ ■四種類の死亡の因 死亡に面する因、四種類。 即ち、1.寿命が尽きる。 2.(今生の)業力が尽きる。 3.(上述の)二者が、(同時に)尽きる。。。。。 4.毀壊業(が効力を発揮する)。。 この四種類の因によって、死亡が発生する…

輪廻はあるか?ー2

輪廻はあるか? あるとしたら、どの様に確認するのか? 1)バオ系修行方法では、<縁起>という名の修行段階で、己の過去世を確認します。定力のある修行者は、己の過去世以外に、他人の過去世も、観察することができます。。。 この修行方法は、サマタと v…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(43ー5)(私家版)

死亡識:死亡心(cuti)は、一世(一生。以下同様)の内の最後の一個の心であり、一世の終結である。。。 この心と結生心、有分心は同じ種類の心であり、全て離心路過程心である。。。。 離心路過程心とは何であるか? 即ち、心路過程の外に属するのものであ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(43ー4)(私家版)

その有分は、幾つあるか?16個である。この有分心と結生心は、同じ種類の果報心であるがしかし、異なる作用を執行する。心路過程が発生しない時、有分心は一つ一つの刹那において生滅する。最も明確なのは、夢を見ないて熟睡している時であるがしかし、目…

輪廻はあるか?ー1

<輪廻はあるか?>と問われれば、 私は「ある!」と答えます。。。。。 もうはるか昔ですが、禅宗系の某僧侶による講演会に行きまして、彼が「輪廻はない」と言うのを聞き、卒倒するかと思う程、びっくりしました。。。。。。。。。。 また、大学の(仏教系…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(43ー3)(私家版)

有分識:パーリ語「bhavangaーnの上に点。以下同様」の意味は、「生命」(bhava)が、「有」または「要素」(anga)である、と言う意味。故に、有分(bhavanga)とは、生命の要素、または生命の成分と言う意味になる。即ち、生存において、欠かす事の出来な…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(43ー2)(私家版)

結生識:生まれ変わるその一刻の作用の名称を、結生(patisandhiーーーtの下に点=以下同様)と言う。この一世(一生。以下同様)と前の一世を繋ぐ。この作用を執行する結生心は、一世毎にただ一回のみ出現する。即ち、生まれ変わる、その時の一刹那である。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(43ー1)(私家版)(193/360)

第5章 離心路過程の概要 心路には2種類ある。一つは「心路過程」ーー心路の活発な一面を言う、即ち、生命の旅の途中において発生する心路過程である。もう一つは「離心路過程」ーー不活発な心または「離心路過程心」の事である。というのも、それらは、心…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー13)(私家版)

ある一人の辟支仏(パーチェカ仏)が、滅尽定に入る前、(必要な)決意をするのを忘れてしまった。定に入った後、その土地に火災が発生した。彼が滅尽定から出ると、鉢は既に焼かれてしまっているのを、発見した。ただ、彼自身は無事であった。というのも、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー12)(私家版)

無所有処定から出た後、滅尽定に入るその前に、4個の準備作業を終えておかねばならない。。。 彼は、以下の事を決意しなければならない。。。。 滅尽定に住する間、 一、彼の資具に属する何物も損害されてはならない。例えば、鉢、袈裟等など。。。 二、サ…

サヤレーうどん打つ

世間は、ガソリンを筆頭に、物価高ですね(卵も牛乳も高くなってビックリ。もともと安すぎたのかもしれませんが)。。 最近のこんな風潮、節約を兼ねて、自分でうどんを打ってみました。。。。 実は、家庭用製麺機は、以前から持っていたのですが、何度か失…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー11)(私家版)

5.滅尽定安止心路 色禅と無色禅を証したアーナガーミと阿羅漢だけが、「滅尽定」に入る事ができる。アーナガーミと阿羅漢は、常に行法の無常、苦、無我を観じ、生滅の法を体験している。ある時には、彼等は倦怠を感じるが、その時は滅尽定に入って、心流を…

人生とは何か?

74歳の老婆になっても、今なお厨二病?まだまだ、分かりません、人生とは何でしようか? 昨今のジャニーズ事務所の混乱、所属タレントの心中は如何なものでしょうか?60年間に及ぶ性加害、芸能界に疎い私でも、なんだか背筋がゾワゾワします。。。。。 …

涅槃とは何か?

涅槃とは何か? これはなかなか難しい。。。 これまで色々な仏教書を読んてきましたが、涅槃の説明は、どれも 《帯に短し襷に長し》 でよく分かりませんでした。。。 今も、完璧に理解した訳ではありませんが、<実用アビダンマ>を翻訳していて、以下の単語…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー10)(私家版)

4.果定安止心路 ソータパンナ聖者が、涅槃の寂静を体験する時、ソータパンナ果定にはいる。果定に入った後、行法の無常、苦、無我を観察しなければならない。その後に、果定心路過程が生起する。ソータパンナ果定の心路過程とはーー有分波動、有分断、意門…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー9)(私家版)

1.苦諦を知る:五取薀は苦諦である。。。。 2.集諦を捨て去る:貪愛は集諦である。故に、貪愛を捨て去る。。。。。。。 3.滅諦の体験:涅槃は滅諦である。涅槃を体験する。。。。。。。 4.道諦の開発と展開:八正道は道諦である。故に、八正道を開発…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー8)(私家版)

種姓は、涅槃を所縁として取る。。。 道心も又涅槃を所縁に取る。。。 その違いは、種姓は未だ煩悩を断じていないことである。。。。。。 ソーターパンナ道心が断ずるのは、身見、戒禁取見と疑の3個の煩悩である。。。。 果心は、煩悩が取り除かれた後の、…

推し活依存症

先日、ジャニー喜多川氏による性加害問題に関するWEBニュースを見ていましたら、以下の様な記述がありました。。。。 「ジャニーズ事務所が既にジャニー喜多川氏の性加害を認めたのに、【いや、そんな事はなかった】と言い張るファンがいるが、これは、推し…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー7)(私家版)

道心は生起するや否やすぐに滅し去り、即刻その果報を生じる。これが、出世間法の功徳たあり、「akaliko」と言う。果報は即刻生じて、間隙がない。即ち、世間法とは異なるのである。前の例でも述べた様に、ある貧乏人が、仏陀に一枚の外套を贈った所、少しば…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー6)(私家版)

我々はそれぞれの内容を吟味してみよう:1.有分波動。。 2.有分波動:有分は離心路過程であるため、有分が中断しないのであれば、心路過程は生起出来ない。故に、心路過程は必ず中断されてなければならない。心路過程に道を譲る為である。。 3.意門転…

サヤレー本を売る

私は、在家だった時に買った服が、出家してサヤレーになった今も、結構、手元にあります。。。 タイや緬甸(ミャンマー)に行った時に買った、土着の民族服のシン(巻スカート)、小物など、また、精舎のあるこの土地は九州とは言え、冬にはマイナス10度に…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー5)(私家版)

3.道心安止心路 禅修行者は、止禅から出た後、初禅の34個の名法を無常、苦、無我、無常、苦、無我………とみなして、観ずる。もし彼が、無常を観じている時に涅槃を証したならばソーターパンナ道心が生起する。一番目は有分波動で、その後は、有分断、意門…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー4)(私家版)

遍作、近行、随順、種姓は、皆、欲界速行心で、悦具智相応無行一心である。意門転向、遍作、随順、種姓、ジャーナは、皆、安般念の似相を所縁に取る。。。 禅修行者は、何度も練習する事によって、ジャーナに入っている時間は更に長くなる。。。 その時、ジ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー3)(私家版)

心路全体は以下の通り: 1.有分波動。2.有分断。 3.意門転向心:安般念に転向を開始。 4.遍作:心が色界安止に入る準備をするの意。。。。。。。。 5.近行:安止に近くなる。 6.随順:前の近行定心と後ろの、生起せんとするジャーナの心に随順す…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー2)(私家版)

1.色界安止心路過程 禅修行者が安般念を観ずる時、禅相が出現する。それは先に灰色で、白色に変化する。更に白色から透明になり、ダイヤモンドの様に輝く。これを似相と呼ぶ。。。。。 次に、禅修行者の心は、似相に専注する。1時間、2時間………彼は、徐々…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー1)(私家版)

安止心路過程 先程述べた安止心路過程は、以下のニ種ある: (1)世間安止心路過程…… 色界安止心路過程…… 無色界安止心路過程。。。。。。 (2)出世間安止心路過程…… 道心心路過程…… 果定心路過程…… 滅尽定心路過程。。。。。。 世間心路過程は、色界安止…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー14)(私家版)

どの様な種類の心が、速行心の中において生起しているのか? 欲界不善心(12)、欲界善心(8)、 無因阿羅漢生笑心(1)欲界唯作心(8)。 欲界唯作心は、阿羅漢の心に属する。。。 阿羅漢が説法する時、仏陀のお供をする時、病気の比丘の世話をする時…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー13)(私家版)

一つ例をあげる:ある一人の少女が、毎朝起きるとすぐに鏡の前に立って、自分の美しさを確認しないではいられなかった。。彼女が最初に生起させるのは、眼門心路過程である。眼門心路過程の中には7個の速行心がある。彼女が己の美しさを確認する時「悦具邪…