Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー13)(私家版)

ある一人の辟支仏(パーチェカ仏)が、滅尽定に入る前、(必要な)決意をするのを忘れてしまった。定に入った後、その土地に火災が発生した。彼が滅尽定から出ると、鉢は既に焼かれてしまっているのを、発見した。ただ、彼自身は無事であった。というのも、聖者が滅尽定に入る時、死亡するということはないからである。この決意を終えた後、彼はまた非想非非想処に入る。その後、2個の刹那の安止速行禅心が生滅した後、心流の相続を断つ。名(心)が滅尽定に入るのである。彼の心流ーー一番目は有分、(次に)有分波動、有分断、意門転向、遍作、近行、随順、浄化、禅、禅。この禅心は、非想非非想定で、唯作心である。もし、彼が阿羅漢であるならば、その後の心流は、断じ終わり、心は二度と生起することはない。心流をどれ位の時間断ずるかは、彼の決意による。即ち彼がどれ位の長きに渡り、滅尽定に入っていたいかによる。出定の後、最初に生起する心は、阿羅漢果心である。涅槃を所縁に取る。その後に、心は再び有分に落ち込む。