Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(46-12)(私家版)

もし、比丘の心がすでに制御、調伏されているならば、彼は(資具が)足りないからと言って懊悩する事はない。その時、その時の状況がどの様であろうとも、彼はそのままに生きて行く。彼は己自身の戒徳等の善行を省み、思惟して、その生活は喜悦に満ちている。森の中に暮らす隠士は、果物と植物に依存して生活する。食べ物には、塩も砂糖も使わず、煮炊きもしないが、それでも彼らは健康で長寿である。それは、調伏された心所から生起する所の喜悦に、完全に依存するものである。比丘の心が制御・調伏された後、(己にとって)必要な品物はどんどん少なくなり、かつ、それが楽しくなるのである。。